世代のトップレベルの実力をもった才能が、文化庁の新進芸術家会芸研修制度により1年以上の海外研修を経て、東京に集結!その成果を一同に発表する、一夜限りのスペシャルなオペラ・ガラ。
その出演者をリレー・インタビューでご紹介してまいります!
先頭バッターは、バリトン野町知弘。
土佐生まれの長州人。東京芸術大学、同大学院、新国立劇場オペラ研修所を経て、イタリア・ミラノで研鑽を積み、イタリア・リヴォルノでのマスカーニフェスティバルにて、『シルヴァーノ』レンツォ役でデビュー後、現在もミラノで活動中です。
* * *
バリトン野町知弘(のまち ともひろ)
――オペラ歌手(声楽家)になろうと決意したのはいつでしたか?
野町: 小学2年生の時です。
――そんな早い時期に、すごいですね!なにかきっかけがあったのでしょうか?
野町: 小学生で受けられるコンクールがあり、そのときにこれなら評価されると気がついて声楽家になろうと思いました。
――文化庁の新進芸術家海外研修制度を利用しようとしたきっかけは何でしたか?
野町: 小学6年生の時から声楽家としてイタリアに住むという目標があり、それを達成するため文化庁の研修制度を考えていました。
――幼いころから、声楽家の道を、それもイタリアでの活躍を目指し、今こうして実現しているわけですが、研修中に力を入れて取り組んだことはなんでしたか?
野町: イタリア語の発音です。
日本では学ぶことが難しいことで、イタリア人が日常で喋っている発音はもちろん、イタリア人が学ぶイタリア舞台語発音を日常生活やレッスンで知り、それを発声のテクニックと合わせて行くことを目標に取り組みました。
――今回の特別演奏会で選ばれたアリアは、
ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』より「残酷で不吉な苛立ちが」
Donizetti:Lucia di lammermoor "Cruda funesta smania"
この曲にした理由を教えてください。
野町: この曲は、研修中もずっと練習はしていましたが、自分としては安定しない難しい曲でした。なので、コンクールやコンサートでも歌ったことがありませんでした。 研修を終えて、今回はオーケストラと歌えるということで、ノリで選びました。
――ノリで!ついにその成果を発表するときが来た、ということでしょうか。このアリアの聴きどころをひとつ教えてください。
野町: 聴きどころというか、曲頭にある歌詞 ”Cruda” の U の母音を綺麗にいうのが、目標です。
上手くいかなくても暖かく見守ってください。
――最後に、野町さんにとって、歌の道、芸術の道を歩んでいくにあたって、座右の銘があれば教えてください。
野町: 他人に厳しく自分に厳しく。
――ありがとうございました。
* * *
イタリアの言葉と音楽の本質に目標を定める野町さんの歌を、初めて聴かれるお客様も多いと思います。ぜひご期待ください!
公演チラシ(PDF) | ■■■ 公演情報 ■■■ 新進芸術家海外研修制度の成果 明日を担う音楽家による特別演奏会 日時:2024年1月29日(月) 19:00開演(18:30開場) 会場:東京オペラシティ コンサートホール 【アクセス】 (都営新宿線直通・京王新線「初台駅」東口より徒歩5分) 料金:(全席指定・税込) S席¥4,000、A席¥3,000、B席¥2,000、学生席¥1,500 《チケット発売中》 出演: (ソプラノ)平野柚香、保科瑠衣 (メゾソプラノ)上島 緑 (バリトン)井上大聞、内山建人、野町知弘 |
・明日を担う音楽家による特別演奏会 - 東京二期会
(主催:公益財団法人東京二期会)
●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!! |
*やむを得ぬ事情により出演者・演奏内容が一部変更になる場合がございますので予めご了承下さい