最初に鈴木秀美から、バロック音楽へのアプローチについて。
ヘンデルが活躍した当時の様式に則り歌を練り上げていきます。とりわけバロック音楽の特徴のひとつである音の装飾については、歌手ひとりひとりが自分の創意工夫で音楽を作り上げていけるように、どんどん鍛え上げていく様子。6年前の『ジューリオ・チェーザレ』、3年前の『アルチーナ』の出演者も辿ってきたプロセスです。鈴木は、二期会ニューウェーブに初登場の時から「バロック時代の自由な精神というものを表現できるようになっていきたい」と語ってきました。
作品本来の生命力を現代に蘇らせるために、楽しくも厳しい格闘(?)が続いていきます!
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指揮の鈴木秀美(中央)
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マエストロからバロック・オペラのレクチャーを受けるキャストたち
そして、後半は、オペラ初演出となる中村 蓉から。
ダンサー・振付師である中村は、演出のコンセプトはこの時点ではあえて多く語らず、若きキャストの身体の動きを確認していきました。今回の舞台上での演技を作り上げていくための「基礎作り」に専念すること約2時間!そこからようやく「序曲」の振付に入っていきました。自分の身体をパレットにして、様々な色彩の「動き」を混ぜ合わせながら、舞台の上のキャンバスに自由に描けるようになるまで、こちらも鍛錬(?)が重ねられていきます!
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演出の中村 蓉(左)
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さっそくキャストたちの身体を動かしていきます
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▼『セルセ』公演情報ページはこちら
・二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会
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2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ
●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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