2020年11月 アーカイブ

【オンライン特別対談】オペラ『サムソンとデリラ』の世界を語るTOPIC 2~デリラのアリア「あなたの声に私の心は開く」の魅力に迫ってみた

神学博士の加藤 隆氏と1月公演『サムソンとデリラ』デリラ役のメゾソプラノ池田香織によるオンライン特別対談、TOPIC 2のYouTube動画配信がスタートしました!

前回、TOPIC 1では加藤博士に、オペラ『サムソンとデリラ』の時代背景を、「旧約聖書」に立ち返って解説していただきました。
TOPIC 2では、デリアの名アリア「あなたの声に私の心は開く」について、「旧約聖書」を紐解きながら、その魅力に深く迫ってみました。
「旧約聖書」には、もちろんデリラのアリアは出てきません。しかし、サムソンの心がデリラに揺れ動く場面は、「聖書」の中でも特異な雰囲気を醸し出していました。現代にもそのまま通じ合うような男女の諸相が3,000年前の世界にも描かれていることの秘密を、加藤博士は「聖書」研究の立場から読み解き、池田香織はデリラを演じる生身のアーティストととしてその心情に迫ります!

↑画像クリックでTOPIC 2をご覧いただけます。

【配信ラインアップ】
サン=サーンス没後100周年記念特別企画 オペラ『サムソンとデリラ』の世界を語る
★TOPIC 1:『聖書』の中のサムソンとデリラとその時代
 ~オペラ『サムソンとデリラ』の原作とその時代背景にせまります
 ▼TOPIC 1はこちらからご視聴いただけます
 ・オペラ『サムソンとデリラ』の世界を語るTOPIC1~『聖書』の中のサムソンとデリラとその時代
★TOPIC 2:デリラのアリアの秘密…《今回配信》
 ~デリラの歌う名曲「あなたの声に私の心は開く」についてディープな話題が展開します
★TOPIC 3:「どうしてサムソンもデリラも死んだ?」オペラのラストから考える《近日配信》
 ~サムソンに怪力が戻りダゴンの神殿を破壊する…ハッピーエンドを越えてカタルシスに満ちたオペラのラストから、私たちの問題を考えます。

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▼『サムソンとデリラ』公演情報ページはこちら
2021年1月公演 C.サン=サーンス『サムソンとデリラ』〈セミ・ステージ形式〉 - 東京二期会

2021年1月5日(火)19:00、6日(水)19:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ジェレミー・ローレル/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
※本公演は、当初2020年4月25,26日に予定されていた公演の延期公演です。
※公演日程変更に伴い、指揮者の準・メルクルがスケジュールの都合で出演できなくなりましたため、代わりましてジェレミー・ローレルが出演致します。
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●公演のご予約・お問合せは《再発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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【満員御礼!】オペレッタ『メリー・ウィドー』公演当日のご案内

明日11月25日(水)から29日(日)までの5日間、東京二期会オペラ劇場 F.レハール作曲オペレッタ『メリー・ウィドー』を日生劇場にて上演いたします。(5回公演)

当公演には、第56回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝の沖澤のどか、俳優座気鋭の演出家眞鍋卓嗣を迎え、キャスト陣には二期会きっての演技派&実力派歌手がベテランから若手まで揃いました!

このたびの公演は新型コロナウイルス感染防止対策を行って開催させていただきます。
今回は発売席数を減らし、舞台と客席、またお客様同士の間隔を開けていただけるよう配席いたしました。そのため、お蔭さまで全日満席となっており、当日券の発売はございませんので、何卒ご了承ください。
尚、ご来場のお客様にはこちらのご案内をあらかじめお読みの上、ご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。
主催公演開催時における、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する対策とお願い

それでは、期間中の公演当日のご案内を致します。 【11/24(火)20:00掲載】
《東京二期会オペラ劇場》 2020年11月公演
フランツ・レハール作曲 『メリー・ウィドー』オペレッタ全3幕
<日本語訳詞上演(歌唱部分のみ字幕付)>
指揮:沖澤のどか/演出:眞鍋卓嗣
当日券と公演タイムテーブルのご案内
 
11月25日
(水)
11月26日
(木)
11月27日
(金)
11月28日
(土)
11月29日
(日)
当日券
発売なし
発売なし
発売なし
発売なし
発売なし
窓口受付
17:15~
17:15~
12:45~
12:45~
12:45~
ピロティ開場
17:45
17:45
13:15
13:15
13:15
開場
18:00
18:00
13:30
13:30
13:30
開演
18:30
18:30
14:00
14:00
14:00
第1幕
約45分
休憩 25分
19:15~19:40
19:15~19:40
14:45~15:10
14:45~15:10
14:45~15:10
第2・3幕
約80分
終演予定
21:00
21:00
16:30
16:30
16:30
日生劇場
=アクセス=
<JR>
[山手線][京浜東北線]=「有楽町駅」日比谷口徒歩10分
<地下鉄>
[千代田線][日比谷線][都営三田線]=「日比谷駅」A13番出口徒歩1分
[有楽町線]=「有楽町駅」徒歩10分
[丸ノ内線]=「銀座駅」徒歩10分

お車のお客様は日生劇場ウェブサイトをご覧ください
>>アクセス - 日生劇場|東京・日比谷
◆当公演は全日程で予定販売数終了につき、当日券の発売はございません。
◆公演タイムテーブルは、当日の演奏・進行によりずれる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

▼オペレッタ『メリー・ウィドー』公演情報ページはこちら
2020年11月公演 F.レハール オペレッタ『メリー・ウィドー』 - 東京二期会オペラ劇場

2020年11月25日(水)18:30※、26日(木)18:30、27日(金)14:00、28日(土)14:00、29日(日)14:00 日生劇場
(※…25日はプレビュー公演)
指揮:沖澤のどか/演出:眞鍋卓嗣/管弦楽:東京交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人公益財団法人ニッセイ文化振興財団【日生劇場】

●公演に関するお問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

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東京二期会オペラ劇場『メリー・ウィドー』キャスト・インタビュー~ヴァランシェンヌ役 盛田麻央「フレンチ・カンカンをグリゼットさんたちと練習しています!」

11月公演『メリー・ウィドー』キャスト・インタビュー動画第8回、ヴァランシェンヌ役のソプラノ盛田麻央(もりた まお/11/26、28出演)から公演に向けてのメッセージです!
メッセージ収録日は、グリゼットたちとフレンチ・カンカンを特訓中でした。「頑張って汗流しているので、ぜったいに見逃さないで!」と盛田。2011年『ドン・ジョヴァンニ』以来となるバリトン宮本益光との共演も楽しみで仕方ないといいます。
想い出の歌では、なんとお父さんが作曲した歌を披露してくれました。小さい頃はお父さんのギターに合わせて歌っていたという盛田。今でも、車の運転中や、ふとしたときに口ずさんでいる一曲であるそうです。


東京二期会オペラ劇場『メリー・ウィドー』ヴァランシェンヌ役の盛田麻央です。
ヴァランシェンヌは、ポンテヴェドロ王国のツェータ男爵の妻。ツェータさんが王国の危機に頭がいっぱいで、ヴァランシェンヌのことなんて頭にないんですね。それで、ヴァランシェンヌは、さみしい気持ちをいつも私のことを見てくれているカミーユに心を移してしまう…んですね。いけない恋、そして、本当はツェータさんにどんなことを思っているのか、みたいなところを見せられたらいいな、と思っています。

――おすすめシーンについて
ちょうど今も稽古をしてきたんですけれども、グリゼットさんたちと一緒に踊るカンカン。私的には舞台上で、きれいな衣裳を着て激しい踊りをおどるというのが初めてです。汗だくになりながら練習していますので(笑)、ぜひ見ていただけたらいいな。

――ダニロ役のバリトン宮本益光とは2011年『ドン・ジョヴァンニ』以来。
(『ドン・ジョヴァンニ』のときは、ドン・ジョヴァンニとツェルリーナ役で共演しましたが)今回はダニロ役ということで、益光さんの色気と、そして、男としての人生を描いたダニロという役柄の味わいと深みが、稽古場からもうどんどんでてきて、こちらが見入ってしまって。ちょっと困って、次自分の出番があるのにどうしよう、どうしよう、みたいな。やっぱり素晴らしいなと思っています。

――盛田さんにとっての思い出の歌は?
実は、父が若い時ときシンガーソングライターをしておりました。父が作曲した「あじさい」という曲があるんですけれども、私が小さいときから、父がギターを弾いて、いっしょに私が歌ったりとか、少し大きくなったら一緒にハーモニーを奏でてみたりとか。最近になって、父はこの曲を楽譜におこしたいということで、私が楽譜におこしたり。ずっと長い間、歌う続けてきた曲なので、すごくシンプルで、きれいな曲なんですよ。こんな曲なんですけれど…(続きは動画でご覧ください)

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▼『メリー・ウィドー』公演情報ページはこちら
2020年11月公演 F.レハール作曲オペレッタ『メリー・ウィドー』 - 東京二期会オペラ劇場

2020年11月25日(水)18:30※、26日(木)18:30★、27日(金)14:00、28日(土)14:00★、29日(日)14:00 日生劇場
(※…プレビュー公演/★…ヴァランシェンヌ役 盛田麻央 出演日)
指揮:沖澤のどか/演出:眞鍋卓嗣
管弦楽:東京交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]

●公演のお問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
※11/18現在、お蔭さまで全日程チケット予定販売数終了となりましたが、一部の売止席の調整により、数席に限りご案内できる可能性がございます。詳しくは二期会チケットセンターへお電話でお問合せください。尚、売切れの節は何卒ご容赦願います。

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【オンライン特別対談配信開始!】オペラ『サムソンとデリラ』の世界を語るTOPIC1~『聖書』の中のサムソンとデリラとその時代

2021年の年明けを飾るサン=サーンス『サムソンとデリラ』公演に向けて企画した、オンライン特別対談「オペラ『サムソンとデリラ』の世界を語る」TOPIC 1~『聖書』の中のサムソンとデリラとその時代」をYouTubeより配信スタートしました!


著名な『聖書』研究者として、「NHK100分de名著」でも講師を務められた加藤隆千葉大学教授を、今回初めて二期会の企画にお迎えし、TOPIC 1ではこのオペラの歴史的な背景を解説していただきました。

サムソンが活躍したとされる時代は、紀元前1300年ユダヤ民族の一部がエジプト王国を脱出しパレスティナに移住したときから紀元前1000年ユダヤ王国が誕生するまでの時代。まだ「王」がいない時代にあって、部族をまとめるリーダー(士師)の中に、オペラの主人公になるサムソンのような人物もいたのではないか、とされます。
一方、デリラの祖先は「海の民」と呼ばれ、地中海から渡り来て、パレスティナ沿岸に到着。デリラは、今でいうところの娼婦。とはいえ、サムソンと出会うということはそれなりの地位のある女性であったのでは?と加藤先生。
では、『旧約聖書』とは、いつ、どうして成立したのでしょう?
加藤先生によれば、一般的な説に従うと、紀元前7世紀末、すでに北のイスラエル王国は絶え、ユダ王国(南王国)も崩壊しつつある情勢の中で、人々の「なぜ神は私たちに繁栄と平和を与えてくださらないのか」「なぜ神は私たちを愛してくださらないのか」という「神の愛」の問題に答えなくてはならない状況が背景にありました。
サムソンの物語も、そうした背景をもって編纂されていきます。オペラでは、デリラの誘惑劇という色が濃く、「サムソンはデリラを本当に愛してしまうのか…!?」がドラマの核心にありますが、『聖書』を知っていくと、「サムソンは本当に神に愛されたのか?」が大きな問題であることが見えてきます。
なぜサムソンは最後に力を取り戻すことができたのでしょうか?そして、なぜ自分も命を落とさなければならなかったのでしょう?『聖書』の世界を紐解くことで、オペラを鑑賞する上でも、ドラマを大きく俯瞰して考える視座を得られるのではないでしょうか。

公演前にぜひご覧ください!


【以降順次配信予定!】
サン=サーンス没後100周年記念特別企画 オペラ『サムソンとデリラ』の世界を語る
★TOPIC 1:『聖書』の中のサムソンとデリラとその時代
~オペラ『サムソンとデリラ』の原作とその時代背景にせまります
★TOPIC 2:デリラのアリアの秘密…《近日配信》
~デリラの歌う名曲「あなたの声に私の心は開く」についてディープな話題が展開します
★TOPIC 3:「どうしてサムソンもデリラも死んだ?」オペラのラストから考える《近日配信》
~サムソンに怪力が戻りダゴンの神殿を破壊する…ハッピーエンドを越えてカタルシスに満ちたオペラのラストから、私たちの問題を考えます。

▼オンライン対談はYouTube「nikikai21チャンネル」にて動画配信いたします。
nikikai21 - YouTube


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2021年1月公演 C.サン=サーンス『サムソンとデリラ』〈セミ・ステージ形式〉 - 東京二期会

2021年1月5日(火)19:00、6日(水)19:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ジェレミー・ローレル/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
※本公演は、当初2020年4月25,26日に予定されていた公演の延期公演です。
※公演日程変更に伴い、指揮者の準・メルクルがスケジュールの都合で出演できなくなりましたため、代わりましてジェレミー・ローレルが出演致します。
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●公演のご予約・お問合せは《再発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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藤沢市民オペラ・プレ公演「スペシャル・ガラコンサート」開催間近!!
~二期会アーティストも多数出演致します

藤沢市民オペラ・プレ公演「スペシャル・ガラコンサート ~行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って~」が、いよいよ今週末に迫ってまいりました。
当初、この11月に開催が予定されていた第24回藤沢市民オペラ『ナブッコ』は、新型コロナウイルス感染症の影響により延期となりましたが、『ナブッコ』に出演予定であった豪華ソリストによる「スペシャル・ガラコンサート」が、プレ公演として開催されます。

この公演に二期会からは、中村真紀(ソプラノ)、中島郁子(メゾソプラノ)、新海康仁(テノール)、今井俊輔(バリトン)、後藤春馬(バスバリトン)、ジョン ハオ(バス)が出演します。豪華な歌手たちによる夢の饗宴をお聴き逃しなく!


中村真紀

中島郁子

新海康仁

今井俊輔

後藤春馬

ジョン ハオ

◆藤沢市民オペラ芸術監督 園田隆一郎さんからのメッセージ
藤沢市民オペラ『ナブッコ』公演は2021年度に延期となりましたが、それでも「歌」の力を皆さんにお届けしたい!という気持ちから、このガラ・コンサートを企画しました。また再び藤沢市民交響楽団、藤沢市合唱連盟の皆さんと一体となってオペラに取り組めるその日を心待ちにしています。その我々の想いが「歌」という黄金の翼に乗って皆さまのもとに届きますように!

■■■ 公演情報 ■■■
藤沢市民オペラ・プレ公演
「スペシャル・ガラコンサート ~行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って~」

日時:2020年11月14日(土)、15日(日) 両日15:00開演(14:15開場)
会場:藤沢市民会館 大ホール
料金:(全席指定)1階席 4,500円、2階席 2,000円
企画構成・ピアノ:園田隆一郎(藤沢市民オペラ芸術監督)
特別ゲスト:岩田達宗(藤沢市民オペラ『ナブッコ』演出家)
出演:
・11月14日(土)
小林厚子、山下裕賀、イ・スンジェ、工藤和真、新海康仁今井俊輔、伊藤貴之、後藤春馬
・11月15日(日)
中村真紀中島郁子、谷 明美、清水徹太郎、平尾 啓、須藤慎吾、井出壮志朗、ジョン ハオ、杉尾真吾
ピアノ:藤原藍子、星 和代
ヴァイオリン(14日のみ):平澤 仁

主催:公益財団法人藤沢市みらい創造財団 芸術文化事業課
共催:藤沢市・藤沢市教育委員会
助成:公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団

▼詳しい公演情報、チケットご予約はこちらから
【詳細公開!】藤沢市民オペラ・プレ公演「スペシャル・ガラコンサート ~行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って~」 - 公益財団法人藤沢市みらい創造財団

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2021年1月公演 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『サムソンとデリラ』キャスト・インタビュー~アビメレク役ジョン ハオ「ちょっとエロチックなスパイ劇を楽しんで!」

2021年1月開催、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『サムソンとデリラ』キャスト・インタビュー後半戦。続いては、アビメレク役(1月6日出演)のジョン ハオの動画インタビューです。
実は「フランス音楽が大好きデスネ!」と話すジョン。〈死の舞踏〉や〈動物の謝肉祭〉などのオーケストラ作品で多くの人に耳馴染みのある音楽を残したサン=サーンスは「天才的!」と言って、『サムソンとデリラ』へ向けてのワクワク感を話してくれました。


東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『サムソンとデリラ』アビメレク役のジョン ハオです。
(アビメレクは)ペリシテ人でガザの太守で、ペリシテ人が崇拝するダゴンの神を称え、ヘブライ人の信じるヤハウェを愚弄する、最後にサムソンに襲い掛かるが返り討ちにあって、殺サレマシタ。そういう役でした。
出番少ないですけど、アリアのような歌うたって、内容はさっき言ったような、ヘブライ人たちを愚弄する…「ダメですネ、アナタたちの神サマ!自分の神サマ、一番エラい!」とにかく「自分が一番エラい!」そういうところをぜひ聴いてください。
このオペラは、ラブストーリー、と思われるんですが、実際はちょっとエロいなスパイの話。誰でも弱いトコロあるじゃないですか。サムソンも、デリラに誘惑されて、自分の力の秘密の、髪の毛切れないのがバレちゃって。デリラがサムソン寝てるところで髪切って、力なくなって。ラブストーリーよりも、そのスパイの話が面白いな、と思っています。

とにかく、ボクはフランス音楽が大好きですね!美しく、繊細な感じで、あと、ちょっとボンヤリな感じで、大好き。サン=サーンスとても天才的な作曲家で、色んなジャンルの曲を残しているんですよね。オペラ以外に〈死の舞踏〉や〈動物の謝肉祭〉とか、けっこうクラシック音楽そんなにわからない方でも聴いたら、「あ、どっかで聴いたことある!」という名作ですね。
2021年1月東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『サムソンとデリラ』は、僕ら最高レベルのオペラの舞台を達成するため、精一杯、ガンバリマス!

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2021年1月公演 C.サン=サーンス『サムソンとデリラ』〈セミ・ステージ形式〉 - 東京二期会

2021年1月5日(火)19:00、6日(水)19:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ジェレミー・ローレル/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
※本公演は、当初2020年4月25,26日に予定されていた公演の延期公演です。
※公演日程変更に伴い、指揮者は準・メルクルがスケジュールの都合で出演できなくなりましたため、代わりましてジェレミー・ローレルが出演致します。
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●公演のご予約・お問合せは《再発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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東京二期会オペラ劇場『メリー・ウィドー』キャスト・インタビュー~ヴァランシェンヌ役 箕浦綾乃「『メリー・ウィドー』が大好き!憧れの作品で二期会デビュー」

11月公演『メリー・ウィドー』キャストからのインタビュー動画、第7回は、ヴァランシェンヌ役のソプラノ箕浦綾乃(みのうら あやの/11/25、27、29出演)の登場です。
インタビュー開口一番、『メリー・ウィドー』が大好きで、憧れの作品でした!と切り出した箕浦綾乃。これが二期会デビュー公演です。小学校6年生のときに舞台に立つことを決意した大切な思い出を、歌声とともに話してくれました!
本番に向けてのメッセージをどうぞ。


東京二期会オペラ劇場『メリー・ウィドー』ヴァランシェンヌ役の箕浦綾乃です。
もともと『メリー・ウィドー』がすごく好きでした。
ヴァランシェンヌは、お話の中で、本当に様々な表情を見せる役どころだと思っています。重唱が多いんですけれども、その重唱がとてもきれいで、今回初めてご一緒するカミーユ役の高田正人さんと歌っていると、すごく歌に色気がある方なので、それにつられて心が動いていくのがとても楽しいな、と思ったりします。
指揮者の沖澤のどかさんとは、もちろん初めてご一緒するのですけれど、同年代で、すごく活躍されている女性の指揮者ということで、どういう音楽をされるのかな、というのをすごくワクワクして稽古に臨みました。

――ハンナの歌う「ヴィリアの歌」は彼女の故郷の歌。箕浦さんの想い出の歌は?
私は、田んぼに囲まれた地方で、夜になると本当にカエルの合唱が聞こえてくるような場所に育ったので、故郷を思い出す歌とかいうと、音という意味では、カエルの声なんですけれど……歌うんですよね(笑)
母が、宝塚歌劇が大好きだったので、小さいころから舞台の鑑賞によく行っていました。自分も舞台に立ちたい!と強く思うきっかけになったと思うのは、小学校6年生のときだったかな……

――二期会デビューの舞台に向けて
本当に『メリー・ウィドー』が大好きで、憧れの舞台です。あまりデビューということにこだわらずに、自分自身が楽しく輝いて、ヴァランシェンヌという役に体当たりして臨んで、いい舞台にしていけたらなと思っています。

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▼『メリー・ウィドー』公演情報ページはこちら
2020年11月公演 F.レハール作曲オペレッタ『メリー・ウィドー』 - 東京二期会オペラ劇場

2020年11月25日(水)18:30※★、26日(木)18:30、27日(金)14:00★、28日(土)14:00、29日(日)14:00★ 日生劇場
(※…プレビュー公演/★…ヴァランシェンヌ役 箕浦綾乃 出演日)
指揮:沖澤のどか/演出:眞鍋卓嗣
管弦楽:東京交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]

●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
※11/5現在、11/27(金)公演のA席および学生席が各数席ご用意可能です。その他の公演日、席種はすべて予定販売数終了となりました。

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2021年1月公演 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『サムソンとデリラ』キャスト・インタビュー~ダゴンの大司祭役 門間信樹「大司祭のシーンは カッコいい! の一言に尽きます」

2021年1月 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『サムソンとデリラ』キャスト・インタビュー。今回は、ダゴンの大司祭役(1/5公演)の門間信樹(もんま のぶき)にメールインタビューをしました。

門間信樹

門間: 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ 『サムソンとデリラ』ダゴンの大司祭役の門間信樹です。

――大祭司とは、どんな役でしょうか?
門間: サムソン率いるヘブライ人と対立するペリシテ人の大司祭で、デリラの美貌を利用し、焚き付け、ヘブライ人を皆殺しにしようと企む男です。

――役の聴きどころを教えてください。
門間: ダゴンの大司祭は、ほぼ全幕を通して、ヘブライ人に対する怒りを顕にしています。冒頭からヘブライ人に味方がやられたと知るや、ギラギラとしたアリアでサムソンを呪います。
2幕では、デリラとともにどす黒い陰謀を計画します。デリラ役の板波利加さんとメールのやり取りしたときに板波さんもおっしゃっていたのですが、大司祭のシーンは「カッコいい!」の一言に尽きます。憎しみと呪いがマグマのように湧き出る音楽に、デリラの甘さがよりいっそう際立ちます。

――『サムソンとデリラ』は当初4月に公演の予定でした。今あらためて開催にむけて準備をしているところですが、この期間、門間さんはどのように過ごしてきましたか。
門間: 正直に言うと、精神的にはかなり滅入っていました。ニューヨークでの仕事は全てなくなり、戻ることもできずに札幌の実家で先の見えない不安と戦っていました。
しかし、東京では少しずつ演奏会が再開され、二期会もオペラ公演を無事に成功させたことで「よし!前を向こう」と思えるようになりました。
この先いつニューヨークに戻れるのか分かりませんが、日本のオペラ界が世界の希望の星となれるように、ひとつひとつを成功させてなくてはならないと今は思っています。

――『サムソンとデリラ』お薦めCDを教えてください。
門間: 僕が初めて『サムソンとデリラ』を聴いたのは、芸大時代、図書館のオーディオルームでした。当時はYouTubeなんてものはなく、オペラを気軽に聴くとなると図書館に行っていたものです。
どうしてこのCDを聴こうと思ったのか、きっかけもあまり覚えていない。でも、今でも一番大好きな『サムソンとデリラ』の録音です。ロ短調から始まる前奏曲に続いて聞こえてくるヘブライ人の嘆きがなんと悲痛で美しく、秘めたる力をもっているか!そこからの全幕2時間はあっという間でした。サムソン役のホセ・クーラの力強く甘い声、デリラ役のオリガ・ボロディナの柔和で色っぽいアリア、大司祭役のジャン・フィリップ・ラフォンのしなやかで深みのある声、群衆もオーケストラのメタリックな響きも、陰影のある音楽も全てが私を引き込んで行きました。最後のペリシテ人の断末魔の叫びでやっと我に返ったのを今でも覚えています。

それから20年ほどして、このオペラを生で見るチャンスがきました。2019年3月。ニューヨーク、メトロポリタン劇場。これも私の耳にとって宝物となる経験でした。今、世界のメゾソプラノ界で飛ぶ鳥を落とす勢いのアニータ・ラチヴェリシュヴィリ、テノールは代役としてグレゴリー・クンデ。まさにラッキーでした。バリトンはローラン・ナウリという歌手で、丹精でノーブルな大司祭でした。しかも、コロナの影響で、メトロポリタン劇場の同シーズン別キャストの映像を今年の6月に見ることができたのも良かったです(この映像はメトロポリタン劇場のウェブサイトから現在は有料で配信されています)。

聴きたいと思った時に劇場で聴けるのはニューヨーク在住の強みかも知れませんが、あのとき芸大図書館でこのCDを聴いていなければ、これほどこのオペラを好きになっていなかったかも知れません。

サン=サーンス:サムソンとデリラ
コリン・デイヴィス指揮
ロンドン交響楽団
1998年、ロンドン
2564674976 (Warner Classics)

――Bunkamuraの開幕を心待ちにされているお客様に向けて
門間: ヨーロッパでも、アメリカでも、音楽はまだ一時停止状態が続く中、日本ではこうして少しずつでも再開できることは本当に嬉しいことです。本当にひとつひとつを成功させて、実績を挙げていくことで明るい未来につながるものと信じています。ひとつひとつを「成功例」として重ねていくのは演奏者、お客様、双方の信頼と努力が必要だと心から思っています。この公演も「成功例」となりますように、「また聴きに行きたい」と思われますように、そしてそれが必ず実現しますように。

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2021年1月公演 C.サン=サーンス『サムソンとデリラ』〈セミ・ステージ形式〉 - 東京二期会

2021年1月5日(火)19:00、6日(水)19:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ジェレミー・ローレル/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
※本公演は、当初2020年4月25,26日に予定されていた公演の延期公演です。
※公演日程変更に伴い、指揮者は準・メルクルがスケジュールの都合で出演できなくなりましたため、代わりましてジェレミー・ローレルが出演致します。
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●公演のご予約・お問合せは《再発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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