2020年08月31日のエントリー

東京二期会オペラ劇場『フィデリオ』キャスト・インタビュー~フロレスタン役・小原啓楼「ベートーヴェンの音楽の精神性が壁のように高い」

#希望よ、来たれ!
ベートーヴェン生誕250周年記念公演 東京二期会オペラ劇場『フィデリオ』キャスト・インタビュー。続いては、皆様お待ちかねフロレスタン役 小原啓楼の登場です!


東京二期会オペラ劇場『フィデリオ』フロレスタン役を歌います、小原啓楼です。
フロレスタンは、自由の騎士として戦い、囚われ、今は牢獄につながれています。
今年は戦後75年という、ある意味で節目の年です。加えて、このコロナ禍で迎えたベートーヴェンの生誕250周年の記念の年。劇場関係者は大変な思いをして、このオペラ文化の継続に取り組んでいるわけですが、色々な意味でメモリアルな公演になる、と出演者一同、頑張っています。
演出の深作健太さんとは、『ローエングリン』(2018年)に続いて2作目ですが、非常に深いところで通じあい、内容の濃い稽古を重ねています。レオノーレ役の木下美穂子さんとは、もう数多くの公演でご一緒していて、内輪では「戦友」と呼び合っています。おかげさまで非常にチームワークよく取り組めております。
今回の『フィデリオ』、非常に意欲的な演出となっております。この歴史的瞬間を劇場で目撃していただきたい。感染対策も行っています。ぜひ劇場に足をお運びいただけたらと思います。
ベートーヴェンの曲は、年末の「第九」をはじめ、「荘厳ミサ」のソロなどで、これまでたくさん歌わせていただいてきました。どの曲を歌っていても、その音楽の険しさ、難しさ、そして壮大さ、荘厳さに圧倒されます。歌い終わって、すっきりしたことなどなく、(ベートーヴェンが)許してくれない、というのが素直な気持ちですけれども、声楽的な難しさということだけではなく、精神的な要求が非常に高いと感じます。『フィデリオ』を歌っていても非常にそのことを感じています。
ベートーヴェンの精神性が高い壁のように感じています。この「壁」が今回の舞台で大きな表現となっています。ぜひお楽しみにいらしてください。

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▼『フィデリオ』公演情報ページはこちら
2020年9月公演 L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』 - 東京二期会オペラ劇場

2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00※、5日(土)14:00、6日(日)14:00※ 新国立劇場オペラパレス
(※…フロレスタン役 小原啓楼 出演日)
指揮:大植英次*/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会

*…【指揮者変更のお知らせ】当初、本公演の指揮を予定しておりました、ダン・エッティンガーは、新型コロナウイルス感染拡大による、当該国からの入国制限措置の解除の見通しが立たないため、出演が不可能となりました。代わりまして本公演の指揮は、大植英次が務めます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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