2019年03月 アーカイブ

【二つのサロメ】~『エロディアード』エロデ役のバリトン小森輝彦に聞く~威厳ある王が抱く、少年のような恋心

ドイツのアルテンブルク・ゲラ市立劇場の専属第一バリトンを長きにわたり務め、2011年、日本人初となるドイツの「宮廷歌手」の称号を授かる小森輝彦。4月公演『エロディアード』にて古代パレスティナ・ユダヤの国を治めるエロデを務めます。
第一線のオペラ、オーケストラ・コンサートで引く手あまたの活躍を続ける小森。指揮のミシェル・プラッソンとは、2010年『ファウストの劫罰』、13年『ホフマン物語』と過去2回の東京二期会公演に主演し、共演を果たしてきました。
舞台の上ではもちろんのこと、ドイツでそうであったように、二期会オペラの稽古場でも小森は常にリーダー的な存在。毎回差し入れる自家製ドイツパンを楽しみにしている共演者も多いとか。

▼差し入れの自家製ドイツパンのこと
私の差し入れ Vol.3 Baritone 小森輝彦×自家製ドイツパン|オペラを楽しむ - 東京二期会

奇遇なことに、その二期会デビューは、2000年4月新国立劇場共催公演『サロメ』ヨハナーン役でした。今、小森にとって「ふたつめのサロメ」となる『エロディアード』にむけて、話を聞きました。



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――『エロディアード』のエロデは、どのような人物でしょうか

小森: 恋の熱に浮かされて、王としての自分の責務を忘れるほど、ある意味で純粋、ある意味で浅薄な人物と思っています。政治的な自分の立場を、恋する男としての自分の想いによって大きく動かしてしまうところは浅薄に思えますが、愛に見る彼の真実を浮かび上がらせたいです。


2010年7月 東京二期会 ベルリオーズ『ファウストの劫罰』より メフィストフェレス役(右)

――「ふたつのサロメ」~マスネ『エロディアード』とR.シュトラウス『サロメ』を続けて上演するのですが、同一人物である「エロデ」と「ヘロデ」、または預言者「ジャン」と「ヨハナーン」との関係性の違いまたは共通する点はありますか

小森: 『サロメ』でのヘロデは、恋する男、と言う要素は見せているものの、純愛とは遠い形ですね。『エロディアード』のエロデは、まるで初恋のようにサロメに恋をします。少年の様です。それでいて王の威厳もあるのですが、この人物のひどいところは、あろうことか、国の政を自分のその少年の様な恋心のために利用し、曲げてしまおうとするところです。ユダヤの民の運命を自分の恋に利用するのです。その利己的な姿勢は道徳的には容認できるものではありませんが、マスネの音楽を伴うとそこに納得がいってしまうのです。ここでも音楽の魔力を見る気がします。
『サロメ』の予言者ヨハナーンは、僕の二期会デビュー、新国立劇場デビューの役で、もう19年前のことでした。『エロディアード』のジャンも、サロメへの態度は全く違いますが、オペラでの役回りは、多くはない出番でその清らかさ、力強さ、ブレのなさを表現する手法は、両作曲家において類似しています。
このエロデはバリトンですが、バス・バリトンの『サロメ』のヨハナーンとは違ってハイバリトンの音域で、テノールに近い、明るい、まさに「恋する男」の表現にぴったりな音楽になっています。


2013年7,8月 東京二期会 オッフェンバック『ホフマン物語』より

――エロデの聴きどころを教えてください

小森: なんと言っても有名な第2幕のアリアです。これは僕はドイツ時代にレコーディングしていて、日本でも配信されているようです。
あとはサロメとの第3幕の二重唱は、音楽的に非常に多層的で、エロデの人物像が垣間見られる気がします。

――『ファウストの劫罰』『ホフマン物語』につづいて3度目のマエストロ・ミシェル・プラッソンとの共演です。これまでの共演で、印象に残っているマエストロとのエピソードがあれば教えてください

小森: オケ合わせでマエストロ・プラッソンの言葉ひとつでオケの色が夢の様に変わっていく様が、今でも脳裏に焼き付いています。音楽にも、言葉、発音にも非常に厳しいプラッソンさんですが、今回も何とか食らいついて生きたいと思っています。ドイツの劇場で歌っている時も、劇場の同僚やドイツの聴衆からも圧倒的な支持を受けていたマエストロ・プラッソンでしたので、その当時から共演を夢見ていました。三度も東京で共演出来るのは夢の様です。世界最高峰のマスネを紡ぐマエストロ・プラッソンにがっちりついていきたいと思います。


2018年2月 東京二期会 ワーグナー『ローエングリン』より フリードリヒ役(左)

――お客様にむけてメッセージをお願いいたします

小森: マエストロがインタビューでもお話しされているとおり、「旋律の魔術師・マスネ」が声と楽器の絶妙なバランスで作り上げた、大傑作だと思います。グランドオペラ形式で書かれていて大がかりな舞台やバレエなどが必要な事もあり上演頻度が低いのは非常に残念なことで、コンチェルタンテ・シリーズで取り上げるのに最適な作品です。この機会をお見逃しなく!

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▼小森輝彦のエロデは4月27日(土)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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【二つのサロメ】~『エロディアード』ジャン役 城 宏憲に聞く~人間ジャンを表現したい

4月公演『エロディアード』でテノールの主役ジャンを演じる城 宏憲。
その二期会デビューはまさに鮮烈。2016年『イル・トロヴァトーレ』のマンリーコ役に急遽代役出演。見事にこの難役を好演し、一夜にしてスターとして注目を集めました。そして、翌年の『トスカ』カヴァラドッシ、続く『ノルマ』ポリオーネと主役を次々と掌中におさめていきます。昨年も共同制作公演『アイーダ』では、ラダメスの代役を務め、札幌、横浜、大分の3都市の公演の成功に大きく寄与しました。
これまで幾度となくオペラ・ファンの期待に応えてきた城が、今回はフランス・オペラの主役に挑戦します。



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――『エロディアード』のジャンは、どのような役でしょうか

城: ジャンは預言者です。僕が色々なオペラの役を演じる時に頼りにするのは、自分自身の生きてきた人生の経験やそこで生まれた感情です。普通はそれらを基盤に役を組み立てるのですが、「預言者」という宗教的な存在をどうやって今の自分の中から生み出すのか、最初は不安でいっぱいでした。
しかし楽譜を読んでいくうちに、ジャンが発している言葉やその真意は彼の信じる神の言葉なのだと感じるようになりました。ジャンは実際に、自分の意志ではなく神の意志として何度か人々や王族に対し説法をするシーンがあります。それも決まって音楽のクライマックスに! いわば、神の言葉を人々に伝えるパイプ役、この物語を推し進め見守るキーパーソンとして存在するのが、この預言者ジャンという役なのではないでしょうか。
ジャンの言葉には当然のように「神」や「天」という言葉が何度も出てきますが、僕はそれらの言葉の意味を強くイメージしてから歌うようにしています。少しでも自分の見ている景色がジャンに見えるものに近づいていけるようにと…


2017年2月 東京二期会 プッチーニ『トスカ』より カヴァラドッシ役(前左)

――ジャン役の聴きどころは?

城: どれほどの迫害を受け困難にぶつかろうとも、情熱的に信仰を広めるジャンのために、マスネは「信仰のテーマ」と言ってもいいような旋律を用意しています。
最初の登場では、朗々とこのテーマを歌い、サロメに信仰を説きます。次に、ジャンは「ホザンナ」を唱えるカナンの女性達の中から現れて、まるでオブリガードのように力強くこのテーマを繰り返します。そして第3幕、捕らえられたジャンがエロデから問答を受け、群集からも自らの信仰の自由を拒絶されたとき、同じ旋律がこれまで以上の強いパッションをもって現れます。この問答のシーンが、ジャンの信仰の強さを示す一つのピークだと思います。
そして、第4幕。神の強い愛に守られて生きてきたジャンが、牢獄の絶望の中で孤独に打ちひしがれて、ついには「あの娘のことを思い出してしまう」とサロメを想う人としての弱さを語るのです。そのあとのサロメとの二重唱では、ジャンが「主よ、あなたの名前を呼ぶ声を、あなたは私に与えてくれた。そして、あなたを愛する魂も」と神に語りかけるのですが、その「あなた」にはサロメのことも重ねられているように思われます。ジャンのとても人間らしい瞬間がオペラ随一の甘い旋律で紡がれていきます。


2018年3月 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ ベッリーニ『ノルマ』よりポリオーネ役(中央)


インタビューにて
――最後に、オペラ『エロディアード』の魅力を

城: 恋がなければオペラじゃない…とまでは言わないですけど(笑)、オペラ『エロディアード』には、純愛物語の要素があって、ジャンとサロメはお互いに人間らしく愛し合っている部分があるのではないか、と思っています。僕はこのオペラのそういった禁句(タブー)を全部包み込んでいるミステリアスなところが好きです。世俗的なエロデにしろ、神聖なジャンにしろ、結局はサロメに惚れ込んでしまうのですからね。『エロディアード』の物語を語るのに、ジュール・マスネの音楽はとても人間的で、甘く美しい旋律にあふれています。本当にこの音楽にこそ、その愛を信じさせる説得力があるのです。
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▼城 宏憲のジャンは4月27日(土)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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春爛漫!ソプラノ金見美佳&テノール相山潤平が贈るラリアンス・オペラ・コレクションwith二期会~フランス・オペラから美しい旋律のおもてなしを

3月26日(火)に開催される第19回ラリアンス・オペラ・コレクションwith 二期会に、二期会ソプラノ金見美佳とテノール相山潤平が出演します。ピアニストは天日悠記子。
ソプラノ金見美佳は4月、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エロディアード』バビロニアの娘で二期会オペラデビューを果たします。今年最初にはラリアンスと同じ飯田橋/神楽坂にあるアグネスホテルでのランチタイムコンサートに出演し、オール・フレンチ・プログラムを披露しました。昨年春に二期会オペラ研修所マスタークラスを首席で修了した逸材。二期会のアーティストとして2年目の春をデビューで飾ります!


金見美佳出演 アグネスホテル ランチタイムコンサート(1/16)より

テノール相山潤平は、2006年イタリア・ミラノ市立音楽院に留学して以来、ながらくイタリアで、『愛の妙薬』ネモリーノ、『ラ・ボエーム』ロドルフォなどの舞台に立ち、オペラ歌手としての活動を続けていました。国内でのキャリアを積む前に、あらためて二期会オペラ研修所を経て、二期会アーティストに。彼も、来る6月の東京二期会オペラ劇場『サロメ』にナザレ人2役で二期会デビューを果たします。
フレッシュな才能が、今回のラリアンス・オペラ・コレクションでお贈りするのは、春にふさわしい日本の歌と、ジュール・マスネの二つのオペラ・アリアを中心としたフランス・オペラのナンバー。
まずは『エロディアード』公演にむけて、19世紀後半のパリを代表するメロディスト、ジュール・マスネの旋律美を、全国各地の旬な食材で彩られるラリアンスならではのフレンチのフルコースとともにご堪能いただきます。


前回(1/29)のラリアンス・オペラ・コレクションより

春爛漫の神楽坂。卒業、進級、入学、就職のお祝いに、ぜひお越しください。
フレッシュなオペラ歌手の歌声による、フランス・オペラの美しい旋律で祝福させていただきます!

ソプラノ 金見美佳 テノール 相山潤平 ピアノ 天日悠記子
■■■ イベント情報 ■■■
第19回 ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会
日時:2019年3月26日(火)19:00開宴(18:30開場)
第1ステージ 19:30~/第2ステージ 20:30~
(各15~20分の予定)
※ご予約はお好きな時間で承ります
会場:神楽坂「ラリアンス」メインダイニング 【アクセス
(「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
料金:お一人様 8,500円~(サービス料・税込)
※ミュージックチャージ等の特別料金は一切かかりません
出演:金見美佳(ソプラノ)、相山潤平(テノール)、天日悠記子(ピアノ)
予定プログラム:
<第1部>
・中田喜直 「さくら横ちょう」
・越谷達之助 「初恋」
・ドニゼッティ 『愛の妙薬』より 「ラララ・・・」
<第2部>
・マスネ 『ウェルテル』より 「春風よ、なぜ目を覚ますのか」
・マスネ 『エロディアード』より 「彼は優しく、美しい」
・ビゼー 『カルメン』より 「手紙の二重唱」

▼イベント案内、詳しいメニュ内容はラリアンスHP をご覧ください
第19回 ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会|イベント・限定メニュ・お得情報 - 神楽坂 フレンチレストラン ラリアンス

●イベントのお問合せ・ご予約は
ラリアンス TEL03-3269-0007(フロント)まで

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▼金見は4月27日(土)に出演!  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』(セミ・ステージ形式) - 東京二期会オペラ劇場
2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

▼相山は6月6日(木)と9日(日)に出演! 《チケット発売中!》
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●『エロディアード』&『サロメ』のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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「NIKIKAI Days @ Blue Rose 2019」 3/15(金)よりチケット一般発売開始!!

サントリーホール ブルーローズで二期会歌手が競演する夢の3日間「NIKIKAI Days@Blue Rose」。

サントリーホール ブルーローズ(写真提供:サントリーホール)
今年は6月に『コジ・ファン・トゥッテ』、『愛の妙薬』、『フィガロの結婚』の人気オペラ3演目をハイライトやダイジェスト版でお届けします。

通常、全曲演奏すると3時間ほどかかるオペラを、物語の流れはそのままに、いいとこ取りした今回の公演。聴き覚えのある旋律に、名シーンやクライマックスの連続なので、オペラの面白さを満喫いただけること間違いありません!

NIKIKAI Days 2016『ドン・ジョヴァンニ』より(写真提供:サントリーホール)
ところで、「ハイライト」と「ダイジェスト」の違いとは?
どちらも長いものを短くしたもののことを指しますが、編集の仕方に違いがあって、ハイライトは、名シーン(おいしいところ)を“ピックアップ”して全体の流れを短くすること、対してダイジェストは、全体の流れを短くしても、内容全体がわかるように“要約(カット)”したものと、一般的にはこんな風に区別されます。
気になる今回の3公演は、それぞれの聴く・観るを最もよい形でお愉しみいただくための編集方法がとられていますので、その点にもご注目ください!

チケットはいよいよ3月15日(金)より一般発売を開始致します! 良いお席はどうぞお早目にお求めください!!

チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
NIKIKAI Days @ Blue Rose 2019
日程:2019年6月21日(金)~23日(土)
会場:サントリーホール ブルーローズ(小ホール) 【アクセス
料金《各1回券》:
 プレミアム席※:一般¥6,000 (二期会オペラ愛好会会員¥5,500)
 普通席:一般¥4,500 (二期会オペラ愛好会会員¥4,300)
 (※…「プレミアム席」限定・オリジナルクリアファイル付き、座席割設定は公演日毎に異なります。)

◆ラインアップ◆
■第1日 女は皆こうしたもの…?『コジ・ファン・トゥッテ』ハイライト
<原語(イタリア語)上演>
日時:2019年6月21日(金) 19:00開演(18:30開場)
出演:
 (フィオルディリージ)吉田美咲子
 (ドラベッラ)加賀ひとみ
 (デスピーナ)渡邉絵美子
 (フェルランド)鈴木 准
 (グリエルモ)寺西一真
 (ドン・アルフォンソ)鹿野由之
ピアノ:髙木由雅
構成:澤田康子

■第2日 中島康晴プロデュース『愛の妙薬』ハイライト(語り付き)
<原語(イタリア語)上演>
日時:2019年6月22日(土) 14:00開演(13:30開場)
出演:
 (アディーナ)山口清子
 (ネモリーノ)中島康晴
 (ベルコーレ)大沼 徹
 (ドゥルカマーラ)畠山 茂
ピアノ:仲田淳也
語り:彌永耕一

■第3日 奇跡の“驚”演!!『フィガロの結婚』ダイジェスト版
<日本語訳詞(中山悌一 訳)上演>
日時:2019年6月23日(日) 14:00開演(13:30開場)
出演:
 (伯爵)大島幾雄
 (伯爵夫人)大倉由紀枝
 (フィガロ)黒田 博
 (スザンナ)澤畑恵美
 (ケルビーノ)井坂 惠
 (バルトロ)池田直樹
 (マルチェリーナ)岩森美里(※)
 (ドン・バジリオ/ドン・クルツィオ)福井 敬
ピアノ: 藤川志保

尚、今年の公演では「普通席」の他に「プレミアム席」が新たに設定されました。「プレミアム席」は座席の設定に加え、限定オリジナル・クリアファイル付きの特典が用意されています。お蔭様でこの「プレミアム席」は、3月1日よりはじまっている、二期会オペラ愛好会会員の先行販売でも大人気で、『コジ・ファン・トゥッテ』と『フィガロの結婚』はすでに完売!『愛の妙薬』も残りごく僅かとなっております。

▼公演概要ページはこちら
NIKIKAI Days @ Blue Rose 2019|主催・制作コンサート - 二期会21

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
●チケット取扱
サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017 (10:00~18:00 休館日を除く)
チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:143-147)

(※)出演者変更について
当初、第3日『フィガロの結婚』ダイジェスト版のマルチェリーナ役に出演を予定しておりました 秋葉京子 は、都合により出演できなくなりました。代わりまして、同役には 岩森美里 が出演いたします。尚、出演者変更に伴うチケットの払い戻し、変更は承りかねます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

■プレミアム席および二期会オペラ愛好会料金は二期会チケットセンターのみのお取扱いです。
■未就学児のご入場はお断り申し上げます。
■やむを得ぬ事情により出演者・演奏内容が一部変更になる場合がございますので予めご了承下さい。


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【二つのサロメ】~マエストロ・プラッソンとの再会を心待ちに
『エロディアード』サロメ役 髙橋絵理インタビュー

4月公演『エロディアード』でサロメ役を演じるソプラノ髙橋絵理。2012年『パリアッチ(道化師)』ネッダの熱演で二期会オペラ・デビューを飾り、翌年『ホフマン物語』アントニア役で二期会オペラ2度目の主演では、今回の指揮ミシェル・プラッソンと共演を果たしました。
リリックで瑞々しい歌声が持ち味の髙橋は、2011年静岡国際オペラコンクール第3位とオーディエンス賞を受賞。そして、平成26年(2014年)度の五島記念文化賞オペラ部門新人賞受賞による五島記念文化財団の助成を受けてイタリア・ボローニャに留学しました。帰国後も『ラ・ボエーム』ミミ、『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージと新しい役を果たし、二期会オペラ3度目の主演となる今回、マエストロと再会します。
公演に向けて話を聞きました。



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――『エロディアード』のサロメは、どのような役でしょうか。

髙橋: 宮殿の踊り子という共通はあるものの、マスネ『エロディアード』に登場するサロメは、リヒャルト・シュトラウス『サロメ』の妖艶さが色濃くあるサロメとは違い、まだまだ幼さの残る15歳の少女です。特に登場シーンで歌われるアリア「彼は優しい人」では、愛するジャンに対する純粋な恋心が切々と謳われています。その後サロメとジャンが再会するシーンのデュエットでも、「Je t'aime (ジュテーム)」と何度も言い、まさに恋する乙女そのものの音楽です。
また、マスネの描いたサロメは、エロディアードが母親であることを知らず母親を探しています。その生い立ちを踏まえてサロメのキャラクターと音楽を鑑みると、サロメの孤独さ故の芯の強さを感じます。
エロデ王からの求愛を受け、彼の嫉妬心から愛するジャンが処刑されてしまい、サロメ自らも死を決するに至るまでのドラマを一緒に追いかけていただけたらと思います。最初はジャンとともにサロメにも処刑宣告がなされるのですが、サロメだけが免除されてしまう中で、自分だけが助かるのではなく共に死ぬことを懇願します。しかし、その願いが叶えられないとなったとき、自らの意志で自害を遂げます。蝶々夫人やジルダと共鳴するような「強さ」をもっている女性だと思います。


2012年7月 東京二期会 レオンカヴァッロ『パリアッチ (道化師)』より ネッダ役

――サロメの聴きどころを教えてください

髙橋: 先ほどご紹介したアリア「彼は優しい人」は、サロメの一番有名なアリアでしょう。それとともに、私自身が一番胸に迫ってくるのは、第4幕のジャンに呼びかける音楽です。
マスネの音楽は壮大で、重厚感があって、オーケストラもダイナミックなのですが、ここの音楽は特別で、ピアニシモになり、サロメは、ジャンに対して切々と「死をもって結ばれましょう」と歌いかけます。愛する人とともに死を迎えられることの喜びにも似た感情が恍惚とした音楽で書かれているのです。

――サロメと同じ位の年齢のとき、髙橋さんはどのように過ごしていましたか

髙橋: 秋田県横手市で生まれました。かまくらでご存知の方もいらっしゃるかと思います。秋田の中でも盆地で、雪深いところで15歳を過ごしました。幼いころからまわりに自然があたりまえのようにあって、空気もお米も美味しくて(笑)
小さい頃から、私は自分を表に出すことがあまり得意なほうではありませんでした。ただ、歌うことは大好きで、歌うときだけが自分が解放されていくというか、自由な感覚がありました。カラオケにもよく連れていってもらい、祖父の好きな演歌を歌ったりして。人前で歌って喜んでもらえることが嬉しく、歌うことで自己表現ができるという感じがしました。 転機が訪れたのは中学2年のときでした。私は合唱部に所属していて、初めて、声楽家のヴォイストレーニングの先生の歌声を間近で聴いたんです。そのとき、「あ、私もこういうふうになりたいな」と、自然にそう思えました。
それから、少しずつレッスンに通うようになっていったので、言われてみれば、サロメが激しい運命を辿っていた同じ年代のときに、ちょうど私は声楽への道を自分で見つけることができたのかな、と思います。


2013年8月 東京二期会 オッフェンバック『ホフマン物語』より アントニア役(写真右)

――指揮のミシェル・プラッソンとは、2013年『ホフマン物語』アントニア役以来となります。前回の公演のときの印象やエピソードを教えてください

髙橋: マエストロ・プラッソンは、「言葉」に対して厳しかったです。
『ホフマン物語』に出演するまではイタリア語の歌を歌うことが多く、フランス語の経験が少なかったのですが、子音の扱いとか、イタリア語ともドイツ語とも違う仕方で、旋律が言葉として聞こえるようになるまで徹底されました。
きっと、楽譜に書かれている言葉が出るようになることで、そのキャラクターやドラマ性が自然に出てくるのではないかと思います。無理にこねくりまわして音楽を聴かせよう、鳴らそうと思わなくても、フランス語の旋律を話すようになれれば、自然とそういうものが生まれてくるんだな、と。
『ホフマン物語』の後、フランス語を歌うときに必ず意識するようになったので、本当にこれはマエストロ・プラッソンからの賜物です!
指揮台の上でも決して声を荒げたりされませんが、指揮台に立っていないときは、ほんとうに穏やかな方で、劇場入りしてから、毎日私は最初にマエストロの楽屋をノックしてご挨拶をして入っていたのですけど、穏やかにハグしてくださって、いつもとても紳士に接してくださいました。
こうして再会できるのが本当に嬉しくとても楽しみです。またたくさんのことをマエストロから吸収して、マスネの書いたサロメの音楽を歌わせていただきたいと思います。


▼髙橋絵理のサロメは4月27日(土)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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【二期会オペラ愛好会ご入会なら今!】4/12(金)二期会アーティストとの年に一度の懇親パーティー「二期会サポーターズ☆フェスタ」
ご参加受付定員まで残りわずか!

二期会オペラ愛好会限定イベントとして年に一度開催している二期会アーティストとの懇親会「二期会サポーターズ☆フェスタ」が4月12日(金)12時から、レストラン「ラリアンス」で開催されます。ご参加希望の受付もいよいよ終盤にさしかかり、定員まで残りわずかとなりました。

毎年、歌ありイベントありで二期会のアーティストが手作りの心をこめたおもてなしが好評をいただいています。今年の総合司会は、池田直樹と三戸大久のコンビ。男性歌手ふたりの司会(しかもベテランと気鋭のバス=バリトン!)というのは、サポ☆フェス初の組み合わせです。

そして、今年はNHK「ラジオ深夜便」でおなじみのフリーアナウンサー遠藤ふきこさんをゲストにお迎えし、テノール高田正人と「ラジオ二期会」のコーナーをお贈りします。
アーティストへのインタビューやリクエスト曲の生演奏、そしてオペラ演目の聴きどころ解説をどうぞお楽しみください。遠藤さんは、ご自身も二期会オペラ愛好会に入られており、今回はファンの代表のひとりとして企画側にも入っていただきました。参加希望のお客様には、事前にリクエスト曲のアンケートを取らせていただいています。さて、ご自身のリクエスト曲がかかりますかどうか、お楽しみに。
会場のラリアンスは、隔月で二期会とのコラボ・ディナーを開催している神楽坂のフレンチ。結婚式の披露宴としても超人気を誇るレストランの本格フレンチ・ビュッフェを二期会スペシャル・バージョンでご堪能いただきます。
まだご参加いただいたことのない方も、また新規で二期会オペラ愛好会にご入会いただいた方も、まだ間に合いますので、ご参加お待ちしています。
美味しいお食事と美味しい歌の和やかで華やかな親睦のひとときに、どうぞご期待ください。

昨年のサポーターズ☆フェスタの様子から


昨年の参加アーティスト


■■■ イベント情報 ■■■
2019二期会サポーターズ☆フェスタ
日時:2019年4月12日(金) 12:00開宴(11:30開場)
会場:神楽坂「ラリアンス」メインダイニング
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
料金:二期会オペラ愛好会会員ご本人 6,000円
    ご同伴の方(会員1名につき1名様まで可) 6,500円

出演予定アーティスト(ブログ掲載時点、以後続々決定中!):
(ソプラノ)岩井理花、清野友香莉、腰越満美、田口久仁子、武井涼子、田崎尚美、冨平安希子、二見麻衣子、前田洋子、渡邊仁美
(メゾソプラノ、アルト)天野加代子、池端 歩、金子美香、清水華澄、山下牧子
(テノール)新海康仁、高田正人、新津耕平、樋口達哉、牧川修一
(バリトン、バス)池田直樹、加賀清孝、三戸大久、成田博之
※内容・参加アーティストは予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。

二期会オペラ愛好会のお客様には、現在、サポーターズ☆フェスタのほかにも、2019−2020東京二期会オペラ・シーズン・セット券の先行受付中(3月5日(火)から4月5日(金)まで。一般発売は3月15日(金)から4月5日(金)まで)です。さらに、10月公演『蝶々夫人』(アンドレア・バッティストーニ指揮・宮本亜門演出)の単公演チケットの先行予約も3月23日(土)からスタート(一般発売は4月13日(土)から)。
愛好会へのご入会をご検討されていらっしゃる方は、今がご入会のチャンスです!

▼二期会オペラ愛好会についての詳細はこちら
二期会オペラ愛好会のご案内|オペラを楽しむ - 東京二期会

●ご入会・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←二期会オペラ愛好会アソシエート(A)会員(年会費2,500円)へのご入会はこちらのインターネット予約「Gettii(ゲッティ)」(24時間受付)でも承っております。是非ご利用ください!!


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期待の若手歌手による「アルテリーベ・月曜フレッシュコンサート」~3/18(月)【二期会NewFace】眞玉郁碧&梁瀬彩加 〈歌の花束〉

新橋にある音楽レストラン・アルテリーベ東京では、「月曜日は新橋でオペラ!」を合言葉に、将来有望な若手歌手によるディナー企画「月曜フレッシュコンサート」シリーズを開催しています。
こんどの二期会New Faceの出演は3月18日。春の訪れとともに、ソプラノ眞玉郁碧(またま いくみ)と梁瀬彩加(やなせ あやか)が華麗な歌声をおとどけします。ピアノは演奏者からの信望も厚い相田久美子。どうぞご期待ください。

今回のコンサートに向けて、出演の二人からメッセージが届いておりますので、ご紹介いたします。

      *     *     *


ソプラノ 眞玉郁碧
――声楽の道を志すきっかけ等、自己紹介をお願いします

2018年3月に二期会オペラ研修所を修了して二期会会員となりました、眞玉郁碧です。今回初めてアルテリーベ東京で歌わせて頂きます。
小さい頃から歌うことが大好きで、小学生から北九州市の合唱団に所属したり、中学生の時にはコーラス部で全国大会に出場したりと、とにかく歌漬けの毎日でした。高校生の時に進路を考えた際、私には歌しかないと思い、迷わず音楽大学への進学を決めました。何も言わずに応援してくれた両親には、本当に感謝しています。
――自身の声種、レパートリー、将来演じてみたい役は?

ソプラノ・レッジェーロです。特にイタリアのオペラが好きで、『フィガロの結婚』のスザンナや、『ドン・パスクワーレ』のノリーナなどがレパートリーです。またコロラトゥーラの曲にも挑戦しており、いつか『魔笛』の夜の女王役でオペラに出演することが夢です。

――今回のコンサートのプログラムついて

春が訪れる3月のコンサートということで、第一部では春らしく爽やかな曲を選びました。聞き馴染みのある日本歌曲やリートなど、ゆっくりとお聴き頂きたいと思っています。 第二部では、オペラのアリアや重唱をお届け致します。ソプラノ二人それぞれのキャラクターを生かしたアリアや、女声二人での重唱など、盛り沢山でお送りできればと思っております。

――共演者をご紹介下さい

今回共演する梁瀬さんは、二期会の研修所で一緒に勉強してきた仲間です。また門下も一緒なので、研修所修了後も一緒に切磋琢磨し続けています。才色兼備な彼女ですが、話すととっても面白くて、いつも元気をもらっています。二人でのコンサートは初めてですが、梁瀬さんに元気をもらいながら、私たちでしか奏でられないハーモニーをお届けしたいです。

     *     *     *


ソプラノ 梁瀬彩加
――声楽の道に決めたきっかけはどんなものでしょうか?自己紹介をお願いします

はじめまして。埼玉県出身の梁瀬彩加(やなせあやか)と申します。よろしくお願いいたします。
私は、幼い頃から歌うことが大好きで、おもちゃのマイクを持って、よく歌って踊っていました。そのため、ピアノを習わせてもらい、中学では合唱を頑張ったり、吹奏楽部に入部するなどして、いつも周りには音楽が溢れていました。進路を考えるときに色々と悩んだのですが、やっぱり歌を勉強したいと思い、音楽大学へ進学しました。そして、大学生の時に生のオペラを観てから、あっという間にこの世界に魅了され、私もこの世界で生きていきたい!と決心しました。
――自身の声種、目指している役やステージは?

声種は、リリコ・ソプラノです。目指している役はたくさんありますが、一番は、研修所でも勉強させていただいた『椿姫』のヴィオレッタです。いつか歌うことができたらと目標にしております。また、オペラ以外にも、大学生の時に勉強していたドイツ・リートや宗教曲のソリストとしても舞台に立ちたいです。

――今回のコンサートのプログラムついて

第1部は、春の訪れを感じさせるような「花」や「春」にまつわる歌曲を中心に、第2部はそれぞれがレパートリーから選んだオペラアリアや、重唱をお届けします。私たちの「歌の花束」お楽しみいただけたら幸いです。

――共演者をご紹介下さい

共演者の眞玉さんとは研修所のマスタークラスで同じクラスでしたが、一緒に演奏するのは今回が初めてとなります。普段の眞玉さんはキュートな女の子なのですが、舞台に上がるとチャーミングな女性へと変身します(笑)。彼女の世界にぐんぐん引き込まれていきます。毎回感心してしまいます。いつも見ている側だったので、今回共演することができて、とても嬉しく思います。2人で奏でる音楽がどのようなものになるか、今からとっても楽しみです。

     *     *     *

アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサートは、ビュッフェスタイルのお料理&フリードリンクとともにお楽しみいただけます。将来を嘱望されるフレッシュな2人の演奏とともに、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
第233回【二期会New Face】歌の花束

日時:2019年3月18日(月) 18:00開店
   第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,500円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:眞玉郁碧(ソプラノ)、梁瀬彩加(ソプラノ)、相田久美子(ピアノ)
演奏予定曲:
 レオ・ドリーブ 『ラクメ』より 「花の二重唱」
 別宮貞雄 「さくら横ちょう」
 ジュリアス・ベネディクト 「みそさざい」
                          ほか

さあ、「月曜日は、新橋で、オペラ」!

▼ご予約・アクセスはこちら
アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007



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東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2019- 子どものためのワーグナー『さまよえるオランダ人』
~「東京・春・音楽祭」から子どもたちへ音楽のプレゼント~

2005年から世界的に音楽を発展させようとはじめ、今年15周年を迎える春の祝祭「東京・春・音楽祭」。桜舞う上野を舞台に今年も華やかなオペラやコンサートが開催されます。

バイロイト音楽祭総監督カタリーナ・ワーグナーにより2009年に始められた子どものためのオペラ上演がドイツ国外で初開催。今回、<子どものためのワーグナー>シリーズより『さまよえるオランダ人』を1時間に凝縮し、子どもにもわかりやすく日本語の台詞でお届けします。(歌唱はドイツ語)
二期会から、ソプラノ田崎尚美、メゾソプラノ金子美香、テノール高橋 淳、菅野 敦、バリトン友清 崇、バス斉木健詞が出演し、3月21日(木・祝)、23日(土)、24日(日)と3日間にわたり上演致します。

オランダ人
バリトン 友清 崇

ダーラント
バス 斉木健詞

ゼンタ
ソプラノ 田崎尚美

エリック
テノール 高橋 淳

マリー
メゾソプラノ 金子美香

舵手
テノール 菅野 敦

■■■ 公演情報 ■■■
東京・春・音楽祭 ―東京のオペラの森2019―
東京春祭for kids
子どものためのワーグナー『さまよえるオランダ人』
(抜粋)
日時:[各回約60分]
 2019年3月21日(木・祝) 14:00開演
 2019年3月23日(土) 11:00開演/14:00開演
 2019年3月24日(日) 11:00開演/14:00開演
会場:三井住友銀行 東館 ライジング・スクエア1階 アース・ガーデン
 (東京都千代田区丸の内1-3-2/地下鉄「大手町駅」C14出口直結)
指揮:ダニエル・ガイス
演出:カタリーナ・ワーグナー
キャスト:
 (オランダ人)友清 崇
 (ダーラント)斉木健詞
 (ゼンタ)田崎尚美
 (エリック)高橋 淳
 (マリー)金子美香
 (舵手)菅野 敦
管弦楽:東京春祭特別オーケストラ

▼公演の詳細、チケットのお求めは公式サイトをご覧ください
東京春祭 for Kids 子どものためのワーグナー 《さまよえるオランダ人》(バイロイト音楽祭提携公演) - 東京・春・音楽祭

      *     *     *

ソプラノ田崎尚美は6月に開催される、東京二期会オペラ劇場 R.シュトラウス『サロメ』の題名役(6日と9日)に出演いたします。こちらもお楽しみに!

▼『サロメ』公演詳細、お問合せ・ご予約はこちらから《チケット発売中!》
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール

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【二つのサロメ】~『エロディアード』タイトルロール 板波利加に聞く

4月公演《東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ》『エロディアード』キャスト・インタビューに、いよいよタイトルロールのソプラノ板波利加が登場です!

類稀なるドラマティックな声を持ち、ヒューマニズム溢れる表現で人物の深い情念や精神を描写し、多くのオペラ・ファンを魅了してきました。東京二期会デビューは『カルメン』のタイトルロール。声種をソプラノに変えてから『サロメ』ヘロディアス、『ナブッコ』アビガイッレ、そして『マクベス』マクベス夫人と、板波の持ち味が生きる強いドラマ性が要求される役を歌ってきました。
そして、今回、サロメの母エロディアードを演じます。前回『サロメ』でも同一人物を演じた板波。「ふたつのサロメ」における「ふたりのエロディアード」をどのように受け止め、表現しようとしているのか、話をききました。



      *     *     *

――『エロディアード』のエロディアードは、どのような人物でしょうか。

板波: 自分が何を欲して、何のために動き、何を目標に生きるか、という事を自身の内で明確に把握している女性だと思います。その自己に対する自信は、私が今までに演じてきたカルメン、マクベス夫人、トゥーランドット姫、ゴネリルにも共通する部分を感じますが、その根底には「愛する相手への絶対的な愛情」があると思います。熱情、犠牲、母性などの入り混じった彼女達の強い愛はモラルを超えて存在するので、一般的にはそれを把握しきれずに「悪女」と言われてしまうのではないでしょうか。


2013年5月 東京二期会 ヴェルディ『マクベス』より レディ・マクベス(マクベス夫人)役(写真中央)

――2011年ペーター・コンヴィチュニー演出の東京二期会『サロメ』の公演で、今回と同じ人物であるヘロディアスを務めました。両役の違いや共通点は?

板波: 両役とも「サロメの母親」である事に変わりはありません。
二期会『サロメ』(R.シュトラウス作曲)では、ペーター・コンヴィチュニーさんの演出でヘロディアスを演じました。『サロメ』では、サロメ自身がかなりインパクトが強く描かれており、その母親ヘロディアスが歌う箇所はそう多くはありません。しかし、ドイツの鬼才と言われるコンヴィチュニーさんの演出では、「この母親あってのこの娘」という意味で、ヘロディアスの無謀ぶりが色濃く描かれ、そんな母親を持った娘サロメは本当の愛に飢え探し求めている純な若い女性として描かれていました。物凄く過激な演出だったので、公演を観た方がどこにショックを受けたかで色んな評価があると思います。そして、そのショックを感じた箇所は、各々の「愛に対する自分の心の葛藤」の部分なのではないでしょうか。
「旦那の愛を得られないフラストレーションが他へ向けられつつも、“ヘロデ王と夫婦である”という絆を感じ普遍的な愛を持った女性」としてヘロディアスは存在していました、少なくとも私の中では(笑)
コンヴィチュニーさんの最も印象的な一言は、「舞台上でヘロデ王とヘロディアスがふと目が合った時に、自分達が深く愛し合っていた頃を同時に思い出す、という一瞬を作って欲しい。」ということでした。
「あの時の愛」という過去が有っての現在のこの状況、という人間味の強い演出だと感じました。
そして、今回タイトルロールになっているサロメの母親「エロディアード」は、「エロデ王の愛を取り戻したい、あの頃に戻って愛し合いたい」と強く懇願している1人の女性です。女王としての地位に君臨している顔と、愛に生きる女性としての顔を併せ持っており、私にとっては、コンヴィチュニーさんの『サロメ』でのヘロディアスを更に多面的に演じるような感覚です。


2011年2月 東京二期会 R.シュトラウス『サロメ』より ヘロディアス役(写真右)

――タイトルロールの聴きどころはたくさんあると思いますが、エロディアードの聴きどころは?

板波: 女王としての地位に君臨し全ての人を配下に置いて国の指揮を執る「仕事」としての顔と、エロデ王への愛を抑えきれずに国も娘も捨てて愛に生きる事を決断した過去を持ち「エロデ王の愛を取り戻したい、あの頃に戻って愛し合いたい」と自分に興味を持たなくなった旦那へ懇願する「妻」の顔が音楽上に交差しますので、その両面を併せ持つ女性の心をお聞き逃しなく!


2012年2月 東京二期会 ヴェルディ『ナブッコ』より アビガイッレ役(写真左)

――お客様にメッセージを。

板波: こんなにドラマティックな作品が日本ではほとんど上演されていなかった事が不思議なくらいです!フランスの巨匠プラッソンさんの指揮で輝くように鳴り響く東京フィルハーモニー交響楽団さんと、二期会の歌手陣の強く柔らかく艶のある声の饗宴、音楽とはこんなにもゴージャスなのかと感じて頂けると思います!!


▼板波利加のエロディアードは4月27日(土)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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3/14(木)「二期会サロンコンサート」Vol.199ホワイトデーに贈る愛のうた~多田羅迪夫メッセージ

二期会主催公演ならではの上質な音楽を、小空間でお楽しみいただける、贅沢で魅力あふれるコンサートとして1985年より長きにわたり好評を博している「二期会サロンコンサート」。
第199回の開催日は3月14日。“White Day”ということで、「愛」に彩られた選りすぐりの歌曲とオペラアリア、重唱の数々でお客様をお迎えします。
きっと皆様の心に美しい思い出として、深く刻まれることでしょう。

ソプラノ別府美沙子

メゾソプラノ岡村彬子

バスバリトン多田羅迪夫

ピアノ山口佳代
前回のコンサートご案内記事にて若手の別府美沙子、岡村彬子からのメッセージを紹介いたしました。今回、賛助出演の多田羅迪夫からもメッセージが届いておりますのでご紹介致します。

     *     *     *

バスバリトンの多田羅迪夫です。
大切な人へ感謝を伝える「3月14日ホワートデー」の日。なんと自分の娘よりも若いお二人と、二期会サロンコンサートに出演し、モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』の二重唱や『魔笛』パパゲーノとパミーナの愛の二重唱、『コジ・ファン・トゥッテ』の三重唱などを歌わせていただくことになりました。
私は、5年前に東京藝術大学の教授職を退任し、昨今では、多くの弟子たちが日本の音楽界の中枢を担う活躍をしていることに喜びと誇りを感じる日々ですが、自身も一演奏家として、日々心新たに演奏に取り組んでおり、サロンコンサートのようなお客様と至近距離で接する機会や、世代の違う演奏家の方々との共演を楽しみにしております。

今回はピアニストを二期会バッハ・バロック研究会のピアニストとしても活躍する山口佳代さがお引き受けくださったこともあり、私がライフワークとしているバッハの作品からも、カンタータBWV140「目覚めよと呼ぶ声あり」から、イエス・キリストと乙女の重唱もプログラムに組み入れました。
また、ソロの曲としては、ノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグの「Ich liebe dich(君を愛す)」(何と、後半、Ich liebe dichが4回も繰り返されます…)や、ベルカントオペラの代表作ともいわれるベッリーニ『清教徒』より、リッカルドのアリア"ああ、永遠に君を失ってしまった"などを歌います。
17世紀の清教徒革命最中のイングランドで、清教徒・議会党派のリッカルドは、婚約者エルヴィーラとの結婚の許可を父親のヴァルトン卿からもらいますが、戦争からら戻ると婚約は破談とされ、エルヴィーラは王党派のアルトゥーロと結婚することになっていました。
愛する人を失った失意のリッカルドのこのアリアは、34才の若さで亡くなったベッリーニの最後のオペラの中の名曲で、もはや永遠に手に入れることができなくなってしまったエルヴィーラへの強い憧れの気持ちが、情熱的かつ優美な旋律で描かれています。

ドイツの劇場に長くいたため、ドイツ作品を歌うイメージの強い私ですが、最初の留学先はミラノで、ドイツの歌劇場時代もミレッラ・フレーニさんのミミで『ラ・ボエーム』にショナール役として出演したり、『清教徒』のこのアリアは、帰国直後のNHKなどの収録なども含め、何度も歌ってきた思い出の曲です。
3月14日のサロンコンサート当日は、有り難いことに、多くのお客様が遠方からも駆けつけてくださると伺いました。皆様への日頃の感謝の気持ちと曲への想いを込めて、精一杯させていただきます。(多田羅迪夫)

     *     *     *

残席僅かとなっております。どうぞお聴き逃しのなきよう。

チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
二期会サロンコンサート 2018-2019シーズン
Vol.199 ホワイトデーに贈る愛のうた

日時:2019年3月14日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン パウゼ
料金:全自由席 3,500円(二期会オペラ愛好会会員割引あり)
出演:別府美沙子(ソプラノ)、岡村彬子(メゾソプラノ)、
   多田羅迪夫(バスバリトン)、山口佳代(ピアノ)
予定演奏曲目:
・J.S.バッハ カンタータ第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」より
    第3曲 “いつ来ますや、わが救いのきみ”(イエスと悩める乙女の魂の重唱)=全員
・アルディーティ 「口づけ」=別府
・フォーレ 「薔薇」=岡村
・グリーグ 「君を愛す」=多田羅
・ドリーブ オペラ『ラクメ』より 「花の二重唱」(ラクメとマリカの二重唱)=別府・岡村
・モーツァルト オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』より
  「風は穏やかに」(フィオルディリージ、ドラベッラ、ドン・アルフォンソの三重唱)=全員
  「私は黒髪の方にするわ」(フィオルディリージとドラベッラの二重唱)=別府・岡村
・モーツァルト オペラ『ドン・ジョヴァンニ』より
  「お手をどうぞ」(ドン・ジョヴァンニとヅェルリーナの二重唱)=多田羅・岡村
・モーツァルト オペラ『魔笛』より
  「愛を感じる男の方なら」(パミーナとパパゲーノの二重唱)=別府・多田羅
・サン=サーンス オペラ『サムソンとダリラ』より
  「あなたの声に私の心は開く」(ダリラのアリア)=岡村
・マスネ オペラ『マノン』 より
  「私が女王のように街を歩くと」(マノンのアリア)=別府
・ベッリーニ オペラ『清教徒』より
  「ああ、永遠に君を失ってしまった」(リッカルドのアリア)=多田羅

※都合により曲目・曲順は変更させていただく場合がございます。

▼コンサート概要ページはこちら
二期会サロンコンサートVol.199 ホワイトデーに贈る愛のうた - 東京二期会

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVII ビゼー『カルメン』にテノール大槻孝志、バリトン近藤 圭が出演!

「小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト」17回目を迎える本年は、2017年に好評を博した『カルメン』が再び登場。今回も巨匠小澤征爾氏の元に国内外から先鋭が集い、さらにエネルギッシュでパワーアップした舞台が、京都・横須賀・東京の3都市全4公演の日程で上演されます。
二期会からは、ダンカイロ役にバリトン近藤 圭、そしてレメンダード役には2017年公演に引続き、テノール大槻孝志が出演致します。

ダンカイロ
バリトン 近藤 圭

レメンダード
テノール 大槻孝志
また、併せて開催される“子どものためのオペラ『カルメン』より”には、カヴァーキャストのソプラノ別府美沙子、テノール髙梨英次郎が出演し、招待された京都の小学生を対象に歌声を披露します。(一般の方のご入場はできません)

ソプラノ 別府美沙子

テノール 髙梨英次郎
世界で活躍する魅力溢れる出演者達の演奏でお届けするフランスオペラの最高傑作。どうぞお楽しみに!

■■■ 公演情報 ■■■
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVII
ビゼー:歌劇『カルメン』[全4幕]アルコア版〈原語上演/字幕付〉
ROHM CLASSIC SPECIAL

日時/会場:
 2019年3月15日(金) 18:30開演/ロームシアター京都 メインホール
 2019年3月17日(日) 15:00開演/ロームシアター京都 メインホール
 2019年3月21日(木・祝) 15:00開演/よこすか芸術劇場
 2019年3月24日(日) 15:00開演/東京文化会館 大ホール
音楽監督:小澤征爾
指揮:クリスティアン・アルミンク/小澤征爾
演出:デイヴィッド・ニース
キャスト:
 (カルメン)サンドラ・ピクス・エディ
 (ドン・ホセ)チャド・シェルトン
 (ミカエラ)ケイトリン・リンチ
 (エスカミーリョ)エドワード・パークス
 (フラスキータ)カトリーナ・ガルカ
 (メルセデス)アレクサンドラ・ロドリック
 (ズニガ)ジェフリー・ベルアン
 (モラレス)アンドリュー・ロヴァト
 (ダンカイロ)近藤 圭
 (レメンダード)大槻孝志
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ

▼公演の詳細、チケットのお求めは公式サイトをご覧ください
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVII

      *     *     *

テノール大槻孝志は6月に開催される、東京二期会オペラ劇場 R.シュトラウス『サロメ』のナラボート役(5日と8日)にも出演いたします。こちらもお楽しみに!

▼『サロメ』公演詳細、お問合せ・ご予約はこちらから《チケット発売中!》
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール

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3/10(日) NIKIKAI Days 2019プレコンサート「MOZART and his circle」
~出演者メッセージリレー(最終回)バリトン宮本益光&ピアノ山口佳代

3月10日(日)にサントリーホール ブルーローズで開催するNIKIKAI Days 2019プレコンサート「MOZART and his circle/声楽作品から見るモーツァルト交遊録」。
当日は名手たちの演奏だけでなく、バリトン宮本益光による作品にまつわる話やモーツァルトの周りに集う人々の話なども交え、モーツァルトの交遊録を紐解いていきます。モーツァルトの新たな発見があること間違いなし!

リレーでご紹介してきた出演者からのメッセージ。最終回はバリトン宮本益光とピアノ山口佳代からのメッセージです。

     *     *     *

<宮本益光より>


―― これまでの演奏活動の中で、モーツァルトの演奏における体験談や思い出についてお聞かせください。

私はドン・ジョヴァンニでオペラデビューし、二期会デビューもドン・ジョヴァンニでした。フィガロの結婚、コジ・ファン・トゥッテ、魔笛…これらの作品はいつでも歌える自信があります。
私の音楽家としての骨格をなしているのがモーツァルトだと信じていますが、彼の神髄にはまだ遠く至りません。だから好きなのです。

―― 今回歌われるモーツァルトのコンサートアリアは大変難易度が高く、演奏会でも取り上げることが少ないということを伺いました。今回の“コンサートアリア”を歌われる意気込みをお聞かせください。

実は私が歌うアリア「手に口づけを」だけはとても短くチャーミング。他の皆さんは皆10分近くかかる大曲ばかり。名手揃いですから、選曲した私自身、とても楽しみにしているのです。
決して楽したわけではないのですよ。私はこの日、司会も担当するしね。

―― この公演の聴きどころやお客様へメッセージをお願いします。

モーツァルトを歌わせたら…という方々ばかりですから、演奏が素晴らしいのはもちろんです。
それだけでなく、その作品にまつわる話、モーツァルトの周りに集う人々の話など、自称、モーツァルトおたくの私が、とっておきのお話をもって皆さまをご案内いたします。
きっとモーツァルトがさらに身近に感じられ、改めて彼の才能を認識するひとときとなるでしょう。

     *     *     *

<山口佳代より>


右手はいつもヴァイオリン、小指辺りでフルートを吹き、両親指はファゴットやホルンなど、左手はやはりチェロ&コンバス、たまにティンパニー鳴らしたり♪♪
モーツァルトを愛してやまない名歌手5人を尊敬し仕える楽団として感謝を込めて演奏させて頂きます。

     *     *     *

それでは公演当日、サントリーホール ブルーローズで皆様のご来場をお待ち申し上げております!


チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
NIKIKAI Days@Blue Rose 2019 プレコンサート
「MOZART and his circle」声楽作品から見るモーツァルト交遊録

>>モーツァルトの作品を世に送り出した人、モーツァルトの想像の泉を刺激した人、彼の交遊録を紐解きながら、モーツァルト作品の魅力とその時代を描きます。
日時:2019年3月10日(日) 14:00開演(13:30開場)
会場:サントリーホール ブルーローズ
料金:全指定席 ¥4,500(税込)
出演:澤畑恵美(ソプラノ)、針生美智子(ソプラノ)、小林由佳(メゾソプラノ)、望月哲也(テノール)、宮本益光(バリトン)、山口佳代(ピアノ)
予定プログラム:(構成・宮本益光)
<第1部>
コンサート・アリアから
・「手に口づけを」 宮本益光
・「アルカンドロよ、私は告白する~私は知らぬ、このやさしい愛情がどこからやってくるのか」 針生美智子
・「もし私の唇を信じないなら~悩み苦しむ心だが」 望月哲也
・「幸せの影よ~私はお前を残していく」 小林由佳
・「ああ、私は前からそのことを知っていたの!~私の眼の前から消え去っておくれ~ああ、この波を越えていかないで下さい」 澤畑恵美
<第2部>
オペラ『魔笛』より
・「地獄の復讐が私の心の中に煮えかえっている」 夜の女王:針生美智子
オペラ『ドン・ジョヴァンニ』より
・「ああ私のお父様が~逃げるのですね、何て酷い!」 ドンナ・アンナ:澤畑恵美/ドン・オッターヴィオ:望月哲也
オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』より
・「彼に目を向けてください」 グリエルモ:宮本益光
・「私、あの黒髪の人を取るわ」 フィオルディリージ:針生美智子/ドラベッラ:小林由佳
・「心をあなたにお贈りします」 ドラベッラ:小林由佳/グリエルモ:宮本益光
オペラ『劇場支配人』より
・「私はプリマドンナよ」 ジルバークランク嬢:澤畑恵美/ヘルツ夫人:針生美智子/フォーゲルザンク氏:望月哲也
オペラ『フィガロの結婚』より
・「伯爵夫人よ、許してくれ」 出演者全員

※都合により曲目は変更させていただく場合がございます。

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NIKIKAI Days 2019 プレコンサート:MOZART and his circle 声楽作品から見るモーツァルト交遊録 - 二期会21

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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