G.F.ヘンデル
ヘンデルの傑作オペラ「アルチーナ」は、中世の架空の島を舞台とする、美しく幻想的な作品です。
ただ、その評価の割に日本では、上演機会が限られてきた作品でもあります。
まずはこのオペラの登場人物をご紹介しましょう!
* * *
【アルチーナ】
女魔法使い。魔法で男性を誘惑し、その男性に飽きると動物に変えてしまう。現在はルッジェーロを虜にしている。
【ルッジェーロ】
騎士でブラダマンテの婚約者。アルチーナの魔法により、その愛の虜となっている。
【ブラダマンテ】
ルッジェーロの婚約者。行方不明になっているルッジェーロを探しにアルチーナの支配する島に到着する。男性に変装している。
【オロンテ】
アルチーナの軍総司令官。モルガーナを愛している。
【モルガーナ】
アルチーナの姉妹でオロンテの愛人。男装したブラダマンテに恋してしまう。
【オベルト】
アルチーナの島に逗留している若者。行方を消した父を探している。
【メリッソ】
ブラダマンテの家庭教師で、彼女と共にルッジェーロを探している。
* * *
このように、愛憎が複雑に交錯するこの作品ですが、白眉は、アルチーナがルッジェーロを真に愛していたことに気づくと、彼女の魔法の力が失われてしまうこと。
アルチーナが何もかもを失っていく悲劇とみるか、ブラダマンテのルッジェーロへの愛が勝利する喜劇と見るか。その他、登場人物の誰にシンパシーを感じるかで、物語の印象が大きく変わる作品と言えると思います。
18世紀の最先端音楽を、約300年後の東京で若き才能達が奏でる当公演。
今後も見どころ等をお届けしてまいります!
▼『アルチーナ』の公演情報ページはこちら
・二期会ニューウェーブ・オペラ劇場 G.F.ヘンデル『アルチーナ』 - 東京二期会
指揮:鈴木秀美、演出:エヴァ・ブッフマン、管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ(NBO)
2018年5月19日(土)17時、20日(日)14時 めぐろパーシモンホール大ホール
●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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