「『トスカ』には4人の主人公がいます。トスカ、カヴァラドッシ、スカルピア、そしてローマです」(ロベルト・フロンターリ/歌手・バリトン)と語られるように、イタリアオペラの名作『トスカ』は、実際のローマを舞台にした物語です。そこには、ファルネーゼ宮殿、サンタンジェロ城、聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会など、実在する建物が描かれています。
世界初演は、1900年1月14日のローマ歌劇場(コンスタンツェ劇場)。そして、現在のローマ歌劇場は、アレッサンドロ・タレヴィ氏の演出により、この当時の舞台美術を忠実に再現し現代に蘇らせたプロダクションを所有しており、2017年2月、その舞台が東京にやってきます。
今回は、本公演のために来日するアレッサンドロ・タレヴィ氏を迎え、ローマ歌劇場とローマにゆかりの深いオペラ『トスカ』についての講演会を開催します。後半には、〈歌に生き、恋に生き〉や〈星は光りぬ〉など、『トスカ』から珠玉の名曲の生演奏もお楽しみいただけます。ぜひお越しください。
演出家 アレッサンドロ・タレヴィ
ソプラノ 髙橋絵理 |
テノール 前川健生 |
ピアノ 大藤玲子 |
ちらし(PDFファイル) |
■■■ イベント情報 ■■■ 《二期会プレ・ソワレ》 オペラとの出会い!「ローマ歌劇場『トスカ』」の魅力を語る 演出家アレッサンドロ・タレヴィ氏を迎えて~無料トーク&コンサート~ 日時:2017年1月21日(土) 17:30開場/18:00開演(約90分) 会場:イタリア文化会館 アニェッリホール 地下鉄 東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」出口2より 徒歩10分 料金:入場無料(※要事前予約) 出演: <講演> アレッサンドロ・タレヴィ(オペラ演出家) <演奏> トスカ:髙橋絵理(ソプラノ)、カヴァラドッシ:前川健生(テノール)、 ピアノ:大藤玲子 |
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FAX03-3796-4710 または メール でも24時間受付いたします
講師:アレッサンドロ・タレヴィ(演出)Alessandro Talevi
ヨハネスブルク生まれ。ウィットウォーターズランド大学で音楽と歴史、英国王立音楽院でピアノ伴奏を学ぶ。演出した作品では数多くの受賞があり、2007年『ルサルカ』でヨーロッパ・オペラ演出賞、12年『ドン・ジョヴァンニ』でマンチェスター劇場賞最優秀演出、09年『ペレアスとメリザンド』でロイヤル・フィルハーモニック・ソサイエティー賞ノミネート、オーパンヴェルト誌イヤーブック2009で最優秀新人賞ノミネート。
近年の演出には、『アルバート・ヘリング』(フィレンツェ五月祭音楽祭)、『チェネレントラ』(トリノ王立歌劇場)、『イドメネオ』(フェニーチェ劇場)、『3つのオレンジへの恋』(フィレンツェ五月祭音楽祭)、『アンナ・ボレーナ』『ロベルト・デヴリュー』等がある。
アート・プラス・オペラ(ホワイトチャペル・アート・ギャラリー)やウィグモアホールでの『ガウラのアマディージ』をはじめとして、ロンドンを中心に、劇場以外の場所での実験的な演出も手掛け、成功を収めている。英国王立アカデミー構成員。