2015年09月17日のエントリー

加納悦子~ドイツ・リートをめぐる風景~ 第2夜は《白鳥の歌~辞世のリート~》

前回、17世紀の知られざるドイツ歌曲にスポットライトを当て、その多彩な歌い分けで絶賛を博した加納悦子。
平成27年度文化庁芸術祭参加公演となる「第2夜」は《白鳥の歌~辞世のリート~》と題し、ドイツ・リートの2大巨匠、「歌曲王」シューベルトと、“愛”を歌で描いたシューマン、それぞれが最晩年に書いた作品群を取り上げて演奏します。
まずシューベルトからは彼のリート作品の集大成と言える、死後友人らによって集められた遺作集『白鳥の歌』より、レシュタープの詩による7曲を。
シューマンの作品からは、美しい旋律の中に苦悩と哀愁が見え隠れする1851年の作品『6つの歌』、幼くしてこの世を去った薄幸の少女が残した詩に、シューマン自身が深い感銘を受けて作曲した『7つの歌~エリザベト・クルマンを偲んで~』、そしていいようのない淋しさが漂い、歌詞の内容とも相まって、どこかシューマン自身の晩年を暗示しているようにも聴こえる『メアリ・スチュアート女王の詩』を掘り下げます。
今回取り上げるシューマンの作品を収めたアルバム《メアリ・スチュアート女王の詩 シューマン・後期歌曲集》では、命を削りながら作曲に取り組んだシューマンの心情に迫る加納の歌唱が高く評価され、第51回レコード・アカデミー賞を受賞しております。
二人の巨匠が魂を込めて送り出した名曲に、新たな命を吹き込む一夜。ぜひお聴き下さい。
201509_kanou_etsuko.jpg
■■■ 公演情報 ■■■
geijutsusai.jpg 平成27年度(第70回)文化庁芸術祭参加公演
『加納悦子・三題 ~ドイツ・リートをめぐる風景~』
第2夜《白鳥の歌~辞世のリート~》

日時:2015年10月15日(木) 19:00開演
会場:リリア(1F)・催し広場
料金:全席自由 一般2,000円/学生1,000円
出演:
  加納悦子(メゾ・ソプラノ) 
  石井里乃(ピアノ)
  國土潤一(構成・お話)
予定プログラム:
  F.シューベルト
   『白鳥の歌』D957 より
   愛の使い/兵士の思い/春の憧れ/セレナーデ/
   仮の宿/遠い国で/別れ
  R.シューマン
   『6つの歌』OP.107
   『7つの歌~エリザベト・クルマンを偲んで~』OP.104
   『メアリ・スチュアート女王の詩』OP.135
▼公演詳細はこちら
リリア“歌の花束” 加納悦子・三題 ~ドイツ・リートをめぐる風景~ - 川口総合文化センター リリア

201509_kanou_etsuko_02.jpg ●●● CD情報 ●●●
シューマン「6つの歌」「7つの歌~エリザベト・クルマンを偲んで」「メアリ・スチュアート女王の詩」を収録
≪メアリ・スチュアート女王の詩 シューマン後期歌曲集 SCHUMANN Späte Lieder≫
絶賛発売中!/ALCD-7172/¥2,800+税
▼アルバム詳細はこちら
加納悦子【メアリ・スチュアート女王の詩 シューマン後期歌曲集】 - ALM RECORDS
Page Top

ぺルゴレージのバロック・オペラ『オリンピーアデ』、紀尾井ホールにて日本初演!

紀尾井ホール開館20周年を記念し、ペルゴレージ作曲のバロック・オペラ『オリンピーアデ』が、10月6日(火)・8日(木)に日本初演されます。
古代オリンピック競技を巡って愛憎渦巻く人間模様を描き出すべく、日本を代表する豪華キャストが集結。
指揮・チェンバロを務めるのは、オペラを熟知するピアニストとして引く手あまたである一方、近年指揮者としても目覚ましい活躍を遂げる河原忠之氏、演出には東京二期会公演でも数々の作品を手掛け、高い評価を受けている粟國 淳氏、さらにヴァイオリニスト石田泰尚氏をリーダーに、本公演のために特別編成された「紀尾井オペラ・アンサンブル」が華を添えます。二期会からは、恋人に去られた失意の中アリステアを見初め、彼女を手に入れようと策略をめぐらす「クレタの王子」リーチダにソプラノ澤畑恵美、結婚を反対された揚句、オリンピック競技で優勝した者との結婚を強いられるアリステアにソプラノ幸田浩子、リーチダの良き理解者である、叔父で後見人のアミンタにテノール望月哲也、アリステアの父クリステーネの忠実な部下であり、そして物語の鍵を握るアルカンドロをカウンターテナーの彌勒忠史が演じます。
紀尾井ホール ウェブサイトの当公演ホームページには、物語の人物相関図や前日譚が掲載されており、より本作の奥深さ、ペルゴレージによる緻密な人物描写をお楽しみ頂けます。
2020年の東京オリンピックを前に、一足早く紀尾井ホールに訪れる古代ギリシャの風。残席僅か、貴重な日本初演をどうぞお見逃しなく!
201509_sawahata_emi_02.jpg201509_kouda_hiroko.jpg201509_mochizuki_tetsuya.jpg201509_miroku_tadashi.jpg
(写真左から)澤畑恵美、幸田浩子、望月哲也、彌勒忠史
■■■ 公演情報 ■■■
紀尾井ホール開館20周年記念バロック・オペラ
ペルゴレージ 歌劇『オリンピーアデ』(日本初演・セミステージ形式2部構成)

日時:2015年10月6日(火)/8日(木)いずれも18:30開演
会場:紀尾井ホール
出演:幸田浩子、澤畑恵美、彌勒忠史、望月哲也 他
▼公演の詳細、ご予約、お問合せはこちら
ペルゴレージ 歌劇「オリンピーアデ」 - 紀尾井ホール

Page Top