ケルン歌劇場専属歌手からスタートし、オペラ歌手としてのキャリアを築いてきた一方、東京藝術大学在学中からドイツリートに傾倒していた加納悦子。彼女の卓越した芸術性は、このジャンルでより際立って表出されるのですが、その加納が川口のリリアにて、全3回からなるリサイタルを開催致します。
『加納悦子・三題 ~ドイツ・リートをめぐる風景~』と題し、広く一般に知られているロマン派「ドイツ・リート」と、その前後の時代のドイツ語による歌曲の数々を3回に分けて紹介する企画。加納自身、「全3回を俯瞰すると、ドイツ歌曲特有の「歌詞と音楽の強い結びつき」がなぜ生まれたのかが音楽的な側面からも文学的な側面からも感じられるはず。」と語っています。
まず第1夜《ドイツ・バロック》では、本年生誕330年を迎えたJ.S.バッハとヘンデルといった大御所たちに加え、テレマン、そしてアダム・クリーガーなど17世紀からの知られざるドイツ歌曲を紹介します。
オペラ・アリアなどを含まない歌曲のみ、加えて一人の歌手によってリートの歴史を描き出すリサイタル。加納が今一番情熱と意欲を傾けて対峙する世界を是非お聴きください。
■■■ 公演情報 ■■■
『加納悦子・三題 ~ドイツ・リートをめぐる風景~』
第1夜《ドイツ・バロック》
日時:2015年7月29日(水) 19:00開演
会場:リリア(1F)・催し広場
料金:全自由指定 一般2,000円/学生1,000円
3回セット券 一般5,000円/学生2,500円
出演:
加納悦子(メゾ・ソプラノ)
西山まりえ(チェンバロ)
國土潤一(構成・お話)
予定プログラム:
クリーガー:キッスが大好きな僕は/飛べ、プシケ/恋の炎は徒労を招く
テレマン:淑女の方々/忘れん坊のフィリス/道徳カンタータより“幸福”/カナリア・カンタータ
ヘンデル:9つのドイツアリアより“心地よい茂みで”
バッハ:アンナ・マグダレーナの音楽帖より “汝が傍らにいれば” “パイプに煙草をつめて”
▼公演詳細はこちら
・リリア“歌の花束” 加納悦子・三題 ~ドイツ・リートをめぐる風景~ - 川口総合文化センター リリア
尚、本シリーズは同会場にて
2015年10月15日(木)19:00に、第2夜《白鳥の歌~辞世のリート~》及び、
2016年1月14日(木)19:00に、第3夜《山田耕筰と「ジャポネスク」たち》が開催されます。