2015年05月20日のエントリー

ニューウェーブ・キャスト・インタビュー(8)
ニレーノ役 西谷衣代、濱野奈津美

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』キャスト・インタビュー。
本文中で紹介しているアリアや重唱曲を、こちらのナクソス・ミュージック・ライブラリの東京二期会公演楽曲試聴コーナー(無料で最大15分間連続でお聴き頂けます)とあわせてお楽しみください。
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ついにシリーズ最終回となりました。最後は、エジプト王家に仕える召使のニレーノ役、ソプラノ西谷衣代(にしたに いよ・23日出演)と濱野奈津美(はまの なつみ・24日出演)です。

――まずは、ニレーノはどんな役柄でしょうか?
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西谷: ニレーノという役にはぴんと来ない方も多いかと思います。
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濱野: 実は、この物語の中で唯一実在しない人物です。ニレーノにはアリアがなく、役作りには苦労しましたが、所々にあらわれては皆を助け、導いていく、重要な役になっています。
西谷: ニレーノは何かと頭を働かせ、活躍します。細かな設定もありますので、お楽しみ頂けたら!!…と思います。

――ニレーノは特にクレオパトラの腹心として活躍しますね。クレオパトラとのシーンで二人の関係がよくわかるところはどこでしょうか?
濱野: 2幕はじめはいかがでしょうか。クレオパトラのアリア“V'adoro, pupille(焦がれておりますの、優しい眼差しよ)”の準備をニレーノが命じられています(※ここではまだクレオパトラはリディアと名乗り、素性を明かしていない。チェーザレの心を奪うため、さまざまな装飾を施して歌う)。
私はこの曲が大好きなので、いつも聴き入っています。
西谷: 準備が整い、チェーザレを招きいれ、いざクレオパトラの歌が始まろうとする前に、ニレーノが、「この歌を聴いて心が動かされないのなら、その人の心は石でしょうね」というセリフを言います。これは、この曲の美しさと、クレオパトラの魅力をいちばんよくわかっている腹心だからこそのセリフかな…と思います。
◆naxos試聴トラック [II-9]:(プレーヤー楽曲番号 31.)
 第2幕 2場: Aria: V'adoro, pupille (Cleopatra)

――いよいよ、本番ですね。お客様へメッセージをお願いします。
濱野: 稽古場は、何にでも挑戦するエネルギーが溢れていました。一瞬も目が離せない素敵な舞台になっています!ちょこちょこ動き回るニレーノにも注目してみてください!
西谷: 舞台を観終わった方々に、 印象に残った役は「ニレーノ!」と言っていただけるように、インパクトをしっかり出していきたいと思います!
西谷・濱野: ご来場お待ちしております!

▼公演詳細ページはこちら
2015年5月公演 二期会ニューウェブオペラ劇場 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』 - 東京二期会
●お問合せ
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金10:00~18:00/土10:00~15:00/日祝・休)
※当公演は、5/23(土)17時・24(日)14時の両公演ともに予定販売数を終了致しました。誠にありがとうございました。尚、当日券のご用意もございませんので、あらかじめご了承くださいませ。(5/13(水)16:00)

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