2015年05月19日のエントリー

NHK「ラジオ深夜便」にて、テノール高田正人の新シリーズスタート!

昨年大好評を博した、テノール高田正人の解説によるオペラシリーズ。
多くのリクエストを頂き、本年は3回にわたり、ミッドナイトオペラ「オペラでめぐる世界の旅」と題し、懐かしいオペラの名盤から、話題の歌手を高田独自の目線で解説致します。
201505_takada_masato_02.jpg 高田正人
初回5月22日(金)の放送は、午後11時台にオペラ発祥の地であるイタリアを旅し、日付変わって23日(土)午前0時台では、日本のオペラの夜明けとされる“浅草オペラ”から現代までの流れを、各時代の名盤とともにお届けします。
ぜひお楽しみください!
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収録後の1枚。アンカーの遠藤ふき子さん(右)と高田。

◆◆◆ 放送予定 ◆◆◆
NHK「ラジオ深夜便」
特集~オペラでめぐる世界の旅

放送日時:
 2015年5月22日(金) よる11:15~ 前半《オペラ発祥の地、イタリア》
      翌23日(土) 午前0:00~ 後半《日本のオペラの夜明け 浅草オペラから現代まで》
放送局:R1 NHKラジオ第1
出演:高田正人、遠藤ふき子(アンカー)
放送予定曲:
 オペラ『セヴィリアの理髪師』より“今の歌声は”
 オペラ『アンドレア・シェニエ』より“5月の晴れた日のように”  
 オペラ『黒船』        ほか
▼詳しい番組情報はNHKのWebサイトをご覧ください。
NHK ラジオ深夜便 - NHKオンライン
 (番組予定表「5月22日」の文字をクリックしていただくと当夜の情報が表示されます)

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ニューウェーブ・キャスト・インタビュー(7)
アキッラ役 勝村大城、加耒 徹

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』キャスト・インタビュー。
本文中で紹介しているアリアや重唱曲を、こちらのナクソス・ミュージック・ライブラリの東京二期会公演楽曲試聴コーナー(無料で最大15分間連続でお聴き頂けます)とあわせてお楽しみください。
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↑こちらのリンクボタンをクリックで別ウィンドウ(または別タブ)が開きます。

第7回は、エジプトの将軍アキッラ役のバリトン勝村大城(かつむら だいき・23日出演)、加耒 徹(かく とおる・24日出演)です。お待たせしました。
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勝村: お待ちしていました(笑) アキッラ役の勝村大樹です。
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加耒: 加耒 徹です。よろしくお願いいたします。

アキッラはエジプト王トロメーオの部下でエジプト軍のトップ。ローマから逃れてきたポンペーオを策略で殺害、その妻コルネリアを得ようとし、そして、チェーザレの暗殺を計略、挙句は……と、ドラマのカギを握りつづけるアキッラは、かなりの策士家のようです。
――今回はどのように演じられるのでしょうか?
加耒: 少しネタバレになってしまうかも知れませんが…本格的な三枚目のキャラクターです。音楽的にも、ヘンデルのオペラですから作品全体を通してソロのアリアが大半を占めるのですが、それぞれのキャラクターに合った雰囲気のアリアがある中で、私が演じるアキッラのそれは、何ともガサツなキャラクターが存分に描き出された音の進行になっています。
勝村: アキッラは悪人です。ですが、不器用な男なんです(笑)
アキッラはアリアでコルネリアに向けて“Tu sei il cor di questo core(君は我が心の心)”と歌います。(※第1幕第11場 アキッラがコルネリアに迫る。が、コルネリアは夫ポンペーオをアキッラに殺されているので、想いは伝わるどころか、恨まれるばかり。)
バリトンの歌う愛は愛情表現に問題こそあれ、常に本物です。テノールにばかり良い顔はさせたくありません(笑)
◆naxos試聴トラック [II-3]:(プレーヤー楽曲番号 25.)
 第1幕 11場: Aria: Tu sei il cor di questo core (Achilla)

――アキッラ以外で『ジューリオ・チェーザレ』から、おすすめの歌はありますか?
加耒: 数々のアリア、その一曲一曲が素晴らしい作品です。
中でも最も好きな曲はクレオパトラの2幕ラストのアリア、第28曲“Se pieta di me non senti(情けがなければ、天よ、私は死を選ぶ)”です。(※第2幕第8場 アキッラの軍に追われたチェーザレを逃れさせたクレオパトラが、彼の身を案じて歌う)
ヘンデルのオペラには必ず一曲はある10分近い大曲ですが、全く飽きる事の無い重厚な曲になっています。
◆naxos試聴トラック [II-19]:(プレーヤー楽曲番号 41.)
 第2幕 8場: Aria: Se pieta di me non senti (Cleopatra)
勝村: 私も、クレオパトラから、“Non disperar chi sa?(気を落とすことなどないのよ)” です(※第1幕第5場 クレオパトラが、政敵でもある弟のトロメーオにむかって小馬鹿にしたように歌う1曲)。なんか聴いているだけで楽しくなります。
◆naxos試聴トラック [I-11]:(プレーヤー楽曲番号 11.)
 第1幕 5場: Non disperar, chi sa? (Cleopatra)

――お客様にご期待いただきたいところはどこですか?
加耒: 今回の演出では、一切舞台上で時間が止まる事は無く、全てが動き回ります。
きっと目を離す隙も無い展開になると思いますので、それぞれの役になりきった若手ならではの運動量もお楽しみいただけたらと思います。
勝村: (アキッラの)不器用な男の、精一杯の愛の表現?ですかね(笑)

――最後に、お客様にむけて、意気込みを。
加耒: 今まで演じてきたことのない役ですので、その凄いキャラクターを印象付けたいですし、それが出来なければいけないと思います。毎日自分自身の新たな一面を解放していくのが楽しみでもあります。
これからオペラ歌手としてキャリアを積み重ねていく上で、この貴重な経験を存分に生かしていきたいと思いますので、皆様あたたかい応援をよろしくお願い致します。
勝村: 素晴らしい音楽・演出スタッフと共に今回のジューリオ・チェーザレに関われる事に大きな喜びと興奮、そして一抹の不安を抱えながら稽古をしています。楽しい事も、苦しい事も、一ヶ月以上の長い稽古の中ではあります。そしてその先にあるのはたった一度きりの舞台です。でもたった一度しかないからこそ、それぞれが持つ最大限を凝縮した表現で魅せる事が出来ると信じています。
勝村・加耒: ご来場お待ちしております!

▼公演詳細ページはこちら
2015年5月公演 二期会ニューウェブオペラ劇場 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』 - 東京二期会
●お問合せ
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金10:00~18:00/土10:00~15:00/日祝・休)
※当公演は、5/23(土)17時・24(日)14時の両公演ともに予定販売数を終了致しました。誠にありがとうございました。尚、当日券のご用意もございませんので、あらかじめご了承くださいませ。(5/13(水)16:00)

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