二期会ニューウェーブ・オペラ劇場ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ(エジプトのジュリアス・シーザー)』キャスト・インタビュー・シリーズ。
本文中で紹介しているアリアや重唱曲を、こちらのナクソス・ミュージック・ライブラリの東京二期会公演楽曲試聴コーナー(無料で最大15分間連続でお聴き頂けます)とあわせてお楽しみください。
↑こちらのリンクボタンをクリックで別ウィンドウ(または別タブ)が開きます。
第3弾は、プトレマイオス朝エジプト最後の女王、クレオパトラ役のソプラノ田崎美香(たさき みか・23日出演)と髙橋 維(たかはし ゆい・24日出演)です!
――今回の『ジューリオ・チェーザレ』の舞台では、チェーザレもクレオパトラもとても若々しく描かれていますね。
田崎:はい、チェーザレとクレオパトラふたりの成長の物語でもあります。
髙橋:クレオパトラに、「わたし、クレオパトラなの!もうリーディアじゃないわ!」という台詞があります。彼女は最初侍女のリーディアと称して、チェーザレに近づくのですが。そんな彼女が、チェーザレへの愛に目覚めて、チェーザレを守るため思わず正体を明かしてしまうのです。彼女が一歩大人になった瞬間だと思います。
田崎:私も、なんとも思っていなかったはずのチェーザレに対し、思わずドキッ♡となり好きになっていく所の演技を頑張りたいです!
髙橋:徐々に大人の階段をのぼるチェーザレとクレオパトラにご注目ください!
――クレオパトラにはたくさんのアリアがありますが、このオペラ全篇で、おすすめの曲はどれですが?
田崎:序曲から終曲まで全て大好きですが、クレオパトラのアリアから個人的に好きな曲を挙げるとしたら、“V'adoro pupille (焦がれております、優しいまなざし)”です。
(※第2幕第2場、リーディアことクレオパトラが、チェーザレを、その魅力でもって全力で誘惑をする)
詩と音楽が見事に融け合っていて、詩の持つリズムの美しさとそれを際立たせる音楽の美しさの両方を感じることができる一曲だと思います。
◆naxos試聴トラック [II-9]:(プレーヤー楽曲番号 31.)
第2幕 2場: Aria: V'adoro, pupille (Cleopatra)
髙橋:1曲に絞るのは難しいのですが…やっぱりクレオパトラの曲の中で“Se pieta di me non senti(情けなければ、天よ、私は死を選ぶ)”でしょうか!
(※第2幕 自分がクレオパトラであることを告白した彼女が、エジプト軍に追われるチェーザレの運命を祈る)
◆naxos試聴トラック [II-19]:(プレーヤー楽曲番号 41.)
第2幕 8場: Aria: Se pieta di me non senti (Cleopatra)
――お客様にむけて、舞台にかける意気込みをお願いします!
田崎:ご来場くださった全ての方に『ジューリオ・チェーザレ』の魅力が伝わりますように、全身全霊をかけて頑張ります。
歴史物で難しそうといった概念を覆す、とても楽しい演出ですので1人でも多くの方にご来場頂けたら嬉しいです!
髙橋:映画やアニメを観ているような、現実と妄想が行ったり来たりする舞台、オペラを観たことがない方から、『ジューリオ・チェーザレ』大好き!という方まで楽しんでいただける舞台になっています。
笑いあり、涙あり!登場人物全員を好きになってもらえると思います。
田崎・髙橋:ご来場お待ちしております!
▼公演詳細ページはこちら
・2015年5月公演 二期会ニューウェブオペラ劇場 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』 - 東京二期会
●お問合せ
・二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金10:00~18:00/土10:00~15:00/日祝・休)
※当公演は、5/23(土)17時・24(日)14時の両公演ともに予定販売数を終了致しました。誠にありがとうございました。尚、当日券のご用意もございませんので、あらかじめご了承くださいませ。(5/13(水)16:00)