本年80歳になるフランス指揮界の大巨匠ミシェル・プラッソン(1933年生、クラウディオ・アバドと同年)がオッフェンバックの畢生のグランド・オペラ『ホフマン物語』を7月31日、8月1、3、4日新国立劇場・オペラパレスで指揮をします。
同じくフランス人の指揮者ジョルジュ・プレートル(1924年生)は現在シンフォニーの活動に絞っている中、プラッソンは、フランス・オペラの指揮の最高峰として、厳選した得意のオペラとシンフォニー両面のレパートリーを指揮し、ヨーロッパで尊敬を集めています。
最近も、2010年パリ・オペラ座での『ウェルテル』(カウフマン主演)ではフランス・オペラ界の話題をさらいました。昨年7月には、オランジュ音楽祭にてアラーニャ主演による『トゥーランドット』を指揮、聴衆を熱狂に導いたのに続いて、11月はジュネーブで『サムソンとデリラ』を指揮し、公演を大成功に導きました。来年2014年には、アラーニャの主演で、パリ・オペラ座『ウェルテル』待望の再演が予定されています。
日本では、東京二期会/東京フィルのベルリオーズ・プロジェクト2010において、初めてオーケストラピットに入り『ファウストの劫罰』を指揮。客席と舞台双方からの熱い支持を得て、今回、待望の再登場とつながりました。フランス・オペラの最高峰の一つ『ホフマン物語』を東京二期会と東京フィルハーモニー交響楽団とともに取り上げます。マエストロは特にこの作品に愛着を持ち、オッフェンバックのイマジネーション溢れる音楽は大いに得意とするところ。オランジュ音楽祭(2000年及び2005年)などことあるごとに取り上げていますが、なぜかいまだにマエストロの膨大なレコーディング歴の中でも録音のない作品です。
※2010年二期会『ファウストの劫罰』より 撮影:鍔山英次 三枝近志
この東京での4回の公演でマエストロが、どのように深化した『ホフマン物語』の解釈を聴かせてくれるのか、期待は高まります。
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・東京二期会オペラ劇場7-8月公演『ホフマン物語』 - 東京二期会