2013年01月 アーカイブ

2013年最初のサロンコンサートは、カワイ表参道「パウゼ」がパリのサロンに!

いよいよ明日、31日に公演が迫りました、二期会サロンコンサートVol.168「冬の空の下 流れるフランスの調べ~フランス歌曲からオペレッタの名曲まで」。
出演のソプラノ森 朱美からのメッセージをご紹介します。
「今回のサロンコンサートはフランスの作品をテーマにお届けいたします。
出演する三人はそれぞれ違う時期にパリにて音楽の修行をして参りました。それぞれが長年愛し温めてきた大切な作品を一挙にお届けいたします。
そもそもサロン文化は「ベルエポック(良き時代)」といわれる19世紀末のパリで生まれました。上流階級のご夫人などが多くの芸術家や詩人を自宅に招き、夜な夜な夜会が行われ、その中で今なお残る多くの芸術作品が生まれたのです。
アーンやドビュッシー、フォーレなどの繊細で洒落た作品にはコンサートホールでは味わう事のできない魅力があります。
表参道パウゼはパリのサロンに変身します。皆様どうぞお楽しみに!」

また、今回はプロジェクター(二期会サロン初!)を使って、日本語字幕や写真などを映写。コンサートをさらにお楽しみいただけます!
まだ若干の当日券のご用意もございます。是非ともパリの雰囲気を表参道で味わってみませんか!!


 公演チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
二期会サロンコンサート2012/2013シーズン
Vol.168 冬の空の下 流れるフランスの調べ
~フランス歌曲からオペレッタの名曲まで~

日時:2013年1月31日(木) 開場18:30 開演19:00 
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
料金:全自由席(ドリンク付)3,500円
出演:森 朱美(ソプラノ)、鎌田直純(バリトン)、須江太郎(ピアノ)
演奏予定曲:
 ・アーン「クロリスに」
 ・フォーレ「夢のあとに」
 ・セヴラック「わたしの可愛いお人形」
 ・ラヴェル『ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ』全3曲
 ・サティ「ジュ・トゥ・ヴ」
 ・メサジェ〈オペレッタ〉『ヴェロニク』より 二重唱
                      ほか

▼公演ページはこちらから
二期会サロンコンサート「Vol.168冬の空の下 流れるフランスの調べ」 - 東京二期会

Page Top

7-8月公演 J.オッフェンバック『ホフマン物語』チケット発売について

二期会創立60周年記念・東京二期会オペラ劇場2013年7-8月公演『ホフマン物語のチケットを次の通り発売致します。

●発売日 愛好会発売 2013年1月24日(木)10:00~
   一般発売
 
2013年2月7日(木)10:00~
 
●ご予約・お問合せ 二期会チケットセンター 電話03-3796-1831 FAX03-3796-4710
銀行振込、郵便振替、各種クレジットカード取扱
受付時間:平日10:00~18:00、土曜10:00~15:00、日・祝休業
チケットゲッティ 24時間受付(※発売日の午前0時より受付開始 ※座席位置指定可能 ※セブンイレブン決済・受取可能)
 
●プレイガイド
[一般発売のみ]
チケットスペース:03-3234-9999
イープラス: http://eplus.jp/
  電子チケットぴあ:0570-02-9999[Pコード190-845]
          http://t.pia.co.jp/
ローソンチケット:0570-000-407(オペレーター対応10時~20時)
           0570-084-003(自動音声24時間[Lコード34736])
          全国ローソン店頭ロッピーで直接購入ができます。
          http://l-tike.com/
東京文化会館チケットサービス:03-5685-0650
新国立劇場ボックスオフィス:(窓口発売のみ)

hoffmann2013_seat_thumb.jpg 座席表(PDFファイル)
『ホフマン物語』公演詳細
「二期会チケットセンター」

Page Top

公演迫る!「二期会ゴールデンコンサートin津田ホール~メゾソプラノ、アルトの日」
当日の公演プログラムをウェブサイトでご覧いただけます!

二期会創立60周年記念公演「二期会ゴールデンコンサートat津田ホール Anniversary60 ~メゾソプラノ、アルトの日」が、いよいよ今週土曜日に迫ってまいりました。
今年度のゴールデンコンサートラインアップは二期会創立60周年を記念して、各パートから15名ずつ、全4公演で60名の二期会トップアーティストたちが魅了します。
コンサートを主催する株式会社二期会21のウェブサイトには公演に先立ち、当日の出演者、演奏予定曲目、そして、出演者らが綴る「演奏曲への想い」のメッセージを特設ページを掲載しました。
それぞれが歩んできた歴史とともに想いを込めて選んだ珠玉の曲の数々をお楽しみください。

◆◆公演について◆◆
《二期会創立60周年記念公演》
二期会ゴールデンコンサートat津田ホール Anniversary60
「メゾソプラノ、アルトの日」

公演日時:2013年1月26日(土) 16:00開演(15:30開場)
会場:津田ホール(JR「千駄ヶ谷」駅または、都営大江戸線「国立競技場」駅A4出口前
チケット:完売(当日券発売もございません)
▼出演者、予定プログラム、メッセージをご覧いただける特設ページはこちらからご覧いただけます。
golden60_bnr_mz.jpg
メゾソプラノ、アルトの日~二期会ゴールデンコンサートat津田ホールAnniversary60 - 株式会社二期会21
※出演者変更のお知らせ※
当初、1月28日(土)「メゾソプラノ、アルトの日」公演に出演を予定しておりました 加納悦子 は、都合により出演ができなくなりました。
代わりまして 中島郁子 が出演いたします。何卒ご了承ください。

◆これまでに開催したゴールデンコンサートAnniversary60シリーズの特設ページのバックナンバーもぜひご覧ください。
▼「ソプラノの日」(2012年7月28日(土))
golden60_bnr_mz.jpg
▼「テノールの日」(2012年10月20日(土))
golden60ten_ban_s.jpg

Page Top

NHKニューイヤーオペラコンサート2013

「人間賛歌、歌、思いをつなぐ力」の テーマで 海外や国内の第一線で活躍する豪華ソリスト陣が揃い、華やかな演奏で新年を寿いだNHKニューイヤーオペラコンサート。
今年も1月3日(木) 夜7時~9時にNHKホールから生放送で好評を博しました。
二期会アーティストを中心にレポート致します。

ヴェルディ、ワーグナー生誕200周年でもある2013年は、ヴェルディ『ナブッコ』から「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」の合唱で華やかに開幕。続いてジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』から「ある日、青空をながめて」(福井 敬)、ヴェルディ『リゴレット』から 女心の歌「風の中の羽のように」(望月哲也)、ヴェルディ『シチリア島の夕べの祈り』からエレーナのアリア(大村博美)、ビゼー『カルメ ン』から セギディーリャ「セビリアのとりでの近くに」を(林 美智子のカルメン、大澤一彰のホセ)が次々と燦然たる歌唱で客席をオペラの世界に惹き込みました。
続くレハールのオペレッタ『メリー・ウィドー』では、ダニロ・ダニロイッチ伯爵(黒田 博)が特別出演のニェーグシュ(桂文枝師匠)と、楽しい芝居でも会場を沸かせました。
そして豪華なセットとファイヤー・ファウンテンの激しい炎に包まれてのワーグナーの楽劇『ワルキューレ』「ワルキューレの騎行」で並河寿美、江口順子、清水華澄、金子美香、平井香織、増田弥生、田村由貴絵、平舘直子らが天空を駆けるワルキューレ(猛き女神達)に扮して強靱な歌唱で喝采を浴び、コルンゴルト『死の都』からは木下美穂子が マリエッタの歌「わたしに残されたしあわせ」で澄み渡る高音を聴かせれば、さらにヴェルディ『オテロ』でオテロの福井 敬とカッシオの大澤一彰が雄姿と歌唱でドラマを牽引、コントラストの効いた名場面の数々を繰り広げました。終盤はロッシーニの『ランスへの旅』からなんと14声の大コンチェルタート、最後は全員でヨハン・シュトラウスのオペレッタ『こうもり』から「ぶどう酒の燃える流れに」でエンディングを迎えました。

20130103_NHKnewyear.jpg
終演後の楽屋で司会を務めた辰巳琢郎さんを中心に二期会アーティストが勢揃い。
▼コンサートの詳細はこちらをご覧ください
第56回 NHKニューイヤーオペラコンサート - NHKプロモーション
▼演奏曲はこちらをご覧ください
第56回NHKニューイヤーオペラコンサート 出演者と曲目のお知らせ - NHKクラシックトピックス|NHK

diamond

Page Top

【レビュー】2012年11月公演 A.ライマン『メデア』(日本初演)が、平成24年度文化庁芸術祭賞「大賞」を受賞いたしました

明けましておめでとうございます。
おかげさまで二期会は昨年創立60周年を迎えることができました。
公益財団法人東京二期会および、株式会社二期会21では、2013年も創立60周年記念の充実したラインアップで、より多くの皆様にお楽しみいただけるよう努力してまいります。
61年目の二期会もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて既報の通り、2012年11月9~11日、日生劇場において二期会創立60周年記念公演・日生劇場開場50周年記念特別公演・読売日本交響楽団創立50周年記念事業と銘打ち日本初演に挑んだ、アリベルト・ライマン作曲のオペラ『メデア』が、このたびの平成24年度(第67回)文化庁芸術祭において芸術祭賞音楽部門「大賞」を受賞いたしました。
ご来場いただきましたお客様、ならびに公演関係各位に心より御礼申し上げます。
緊張感のある複雑に絡み合う音、登場人物の心理を立体的に示す跳躍する音型、さまざまな打楽器がずらりと並ぶオーケストラ、音楽的に非常に難しく、高いテクニックが要求される作品でした。演出の飯塚励生は、神話のドラマを現代にも通じる愛の喪失、母と子、富と権力、異文化と孤独、等、明快なメッセージとともに、この作品を具現化しました。
舞台写真とともに、公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(◇…11月9・11日組、★…11月10日組)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>


コルキス王の娘メデア(大隅智佳子)は、秘宝の金羊皮を地中深くに埋めます。


メデア(飯田みち代)は、夫イヤソン(宮本益光)とともに、コリントに逃れ、王クレオン(大間知 覚)の庇護を求めます。
かつてメデアを愛したイヤソンですが、今では心が離れていくのを隠そうともしません。


メデアの役に体当たりで臨んだ大隅智佳子。


しなやかな、誇り高い女王メデアを繊細に演じた飯田みち代。


コリント王の娘、クレオサ(山下牧子)はイヤソンとの再会を喜び、故郷を追われたメデア(大隅智佳子)に同情し、キターラを教えます。


そこへ現れたイヤソン(与那城 敬)は、歌を習うメデアを嘲ります。


メデアが誇りを傷つけられ、キターラを壊すと、かえってイヤソンは、クレオサ(林 美智子)との距離を縮めるのです。


メデアの子供は、クレオサのもとへと連れ去られます。
乳母のゴラ(小山由美)は、メデアに子どもを取り返すべきだと説きます。


使者(彌勒忠史)がコリントを訪れ、コルキス王とペリアス王の死に、イヤソンとメデアが関わった疑いで、匿っていることを咎め、国外追放を要求します。
華麗にして冷淡な使者の言葉が、メデアを次第に追い詰めていきます。


王クレオン(大野徹也)は、娘クレオサの夫となるイヤソンを庇いますが、メデアに対しては冷酷にも追放を告げます。


大畑浩恵の振付による、赤い衣裳のダンサーたち。
メデアの心の動きを表します。疑惑、嫉妬、復讐…。


夫の保身と愛の喪失を悟ったメデアは、次第に狂気にとりつかれます。


秘薬によって、クレオサの命を奪い、こども2人を自ら手にかけたメデア。
全てを失いさまようイヤソン。
金羊皮がもたらした運命を、メデアはただ「夢でした」とつぶやくのです。

嬉しく楽しい歌ばかりでなく、苦しみや悲しみや恐れを歌う声にもまた、深い慰めを見出すことができる。
連続した音の重なりが震え、心の闇に降りていくような不気味さ、現実世界で見せることはない激情が押し寄せるとき、聴く人は、メデアに共感を覚えたのではないでしょうか。
中でも、純度の高い愛に対しては、束の間、静謐な音が聞こえてくるのです。
初来日となったライマン氏は、イメージした通りの音が鳴っている、と感激し、指揮の下野竜也氏をはじめ、歌手、オーケストラに大賛辞を送りました。
来秋もアリベルト・ライマン作曲、シェイクスピア原作のオペラ『リア』を今回と同じ下野竜也指揮、読売日本交響楽団の演奏で日生劇場にて日本初演します。栗山民也による新演出です。
ぜひご期待ください。

Page Top