昨年、東日本大震災を機に日本に帰化し、日本永住を決意された日本文学研究者ドナルド・キーン氏は、大のオペラ好きとしても有名です。そのキーン氏が、今月発行の音楽専門誌「MOSTLY CLASSIC」10月号で「日本のオペラに期待すること~最近見た2つのオペラ公演~」と題された談話を寄せられています。
2つの公演というのは、新国立劇場の『ローエングリン』と二期会の『カヴァレリア・ルスティカーナ』『パリアッチ(道化師)』。
10代のときレコードで名テノールのエンリコ・カルーソーを聴き、ソプラノの名花キルステン・フラグスタートに魅せられて以来のオペラ鑑賞歴を持つ氏にとって、昨今の現代的に読み替えされた舞台には違和感をぬぐえないようですが、日本人歌手のレベルが高くなって、一流においてはヨーロッパの歌手と変わらないと、その実力を感じてくださっています。また、日本の合唱に対しては絶賛を受けました。深い愛情に根ざしたオペラファンの方の言葉は、忌憚なきところも含めて、本当にありがたく私たちに届いています。
そして、『パルジファル』には、「主役たちの歌唱はもちろん、ワーグナー一流の精妙で力強い合唱の部分には大いに期待したい」と!
ご来場いただく皆様の期待におこたえするべく、キャスト、スタッフ一同、ただいま連日の稽古を重ねています。また、その様子も30日の稽古場見学会(※)のときに実際にご覧いただき、後日ご紹介させていただきます。
二期会創立60周年記念公演のハイライト。『パルジファル』に皆様もどうぞご期待ください!
――最後に、「オペラが大好きだ」ということがとてもよくわかるキーン氏の言葉を。
「オペラを楽しむために必要なのは人間の声の美しさと表現力に敏感であるということだけである」
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・チューリッヒ×バルセロナ×東京 三都市をつなぐ国際オペラ・プロダクション!『パルジファル』 - 東京二期会オペラ劇場
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