東日本大震災から一年目の3月11日、ローマのポポロ広場にあるBasilica di Santa Maria del Popoloにて、モーツァルト「レクイエム」が演奏されました。
今回の演奏会は、ローマでの義援金コンサートで歌う機会が多かったローマ在住のメゾソプラノ三角枝里佳(みすみ えりか)らの企画で実現、晴天の日曜の午後、大勢の方々が集まり、立ち見の方々も教会いっぱいにあふれるほどのコンサートとなりました。
男性ソリスト、指揮者、オーケストラはイタリア人という編成で、ソプラノソロに二期会会員で、ローマ在住の真野路津紀、アルトソロに三角枝里佳が出演致しました。
その放送映像が、イタリア国営放送RAI24で15分ほど取り上げられています。
▼こちらよりニュースの動画をご覧いただけます。(イタリア語)
・Un ponte musicale per le vittime del terremoto in Giappone - RaiNews24
「仙台藩からローマのチヴィタヴェッキアの港に支倉常長が400年前にやってきましたが、400年後の今、私たちの住むローマから東北に向けて、震災1年の3月11日にローマでも何か大震災復興祈念のチャリティ演奏会をして、音楽で思いを伝えられないか、と三角枝里佳、真野路津紀、ピアニスト、企業ローマ駐在員の方と様々な立場の5人が企画委員としてグループを発足致しました。
2ヶ月間という短い準備期間で、合唱団を口コミで集め、邦人及びこのイベントに賛同するイタリア人のアマチュア、声楽留学生、声楽家の方々が参加する約70人の合唱団(二期会会員の方もご参加くださいました)を結成することが出来ました。
後援を頂いた在イタリア日本大使館、日本文化会館、スポンサー企業の方々、そして何より、この日を共有したいという日本人、イタリア人の大勢の方々が演奏会に足を運んでくださって、最初企画グループ発足当初は私たちが想像していなかったような大規模のコンサートとなり、私たちも大変嬉しく思っております。今後もこうした演奏活動を続けてゆきたい」と三角は語っています。
集まった義援金は仙台市、石巻市、福島市の三市に寄付されます。
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