2011年10月04日のエントリー

10月6日(木)一般発売開始!東京二期会オペラ劇場『ナブッコ』
本場ヴェルディ・フェスティヴァルの感動を日本で!

二期会創立60周年記念公演第4弾、2012年2月公演『ナブッコ』の一般発売がいよいよ10月6日から始まります!
イタリア屈指のオペラハウスでありながら、いまだ来日公演のなかったパルマ王立歌劇場との提携公演がついに実現。演目は、ジュゼッペ・ヴェルディ最初の成功作『ナブッコ』。
パルマ王立歌劇場が企画・主催し、世界の注目を集める「ヴェルディ・フェスティバル」において、ダニエレ・アバドの演出により、2008年に制作され評判を呼んだプロダクションです。
nabucco_abbado1.jpg
アバドは、言わずと知れた名指揮者クラウディオ・アバドを父に持つ演出家。
フィレンツェ歌劇場、フェニーチェ劇場、ボローニャ・テアトロ・コムナーレ等で活躍、モーツァルトのダ・ポンテ三部作や『魔笛』、ロッシーニ『チェネレントラ』、プッチーニ『蝶々夫人』等のほか、ベリオやヘンツェ、三枝成彰の現代作品も手掛けています。
今後もミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場での新制作が予定されている気鋭の演出家です。

今回の『ナブッコ』の舞台写真を一部ご紹介しましょう!
nabucco8.jpg
nabucco10.jpg
nabucco9.jpg
parma_nabucco3.jpg
nabucco6.jpg
重厚な存在感、深い陰影、鮮烈な色彩…この絵だけでも、ヴェルディの音楽が聞こえてきそうです!
先日ご紹介した24歳の新星アンドレア・バッティストーニとの協働はこれが初めて。
それに加えて、バッティストーニの初来日、『ナブッコ』はこれが二期会初上演、と今回は「初もの」づくし。
二期会創立60周年記念公演『ナブッコ』が、ご来場の皆様にとってのメモリアルな公演となりますように!
▼出演者の情報など公演概要はこちら
二期会創立60周年記念 2012年2月公演G.ヴェルディ『ナブッコ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求めお問合せはこちら
二期会チケットセンター お取扱チケット一覧
 ●10月6日(木)~ 一般予約開始(電話受付は午前10時から)

ZEN

Page Top

【レビュー】林 美智子プロデュース!二期会トップスターによる90分の『コジ・ファン・トゥッテ』

W.A.モーツァルトの名作オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』は、全曲演奏するとほぼ3時間かかります。
これを“是非もっとたくさんの方に聴いてほしい…”という願いから、上演しやすいようにとシンプルな構成を考えたのは、メゾソプラノ林 美智子。
ソロのアリアをすべてカットし、何と演奏時間を90分に収め、舞台装置も椅子だけというシンプルさ。その公演名もズバリ《林 美智子 90分の『コジ』!》。
公演チラシには、林が描いた人物相関図を掲載し、上演前から出会いの期待感を共有します。
2006年の「二期会週間 in サントリーホール」で初めて登場し、大好評を得たこの名ステージの再演が、去る9月11日、北九州市立 響ホールで実現しました。
出演キャストは林(ドラベッラ)の他に、澤畑恵美(フィオルディリージ)、望月哲也(フェランド)に、黒田 博(グリエルモ)、池田直樹(ドン・アルフォンソ)、鵜木絵里(デスピーナ)、そしてピアノには河原忠之を迎え、豪華そのもの!まさに珠玉の声のアンサンブルです。

『コジ・ファン・トゥッテ』は、二重唱、三重唱から、六重唱まで、多彩なアンサンブルが盛り込まれ、登場人物のドラマが立ち現われる魅力にあふれた作品。
人と人との間で生じる慕わしさ、嬉しさ、弱さ、寛容、巧みな芝居、聴く人それぞれの心に響くのではないでしょうか。
hayashi_cosi_7225.jpg
幕開け。これから始まる「女の貞節」を試すゲームについて説明するドン・アルフォンソ(池田直樹)。
青年士官フェランド(望月哲也)には妹ドラベッラ(林 美智子)、グリエルモ(黒田 博)には姉フィオルディリージ(澤畑恵美)と、姉妹の恋人がいます。その愛を疑うことをしない2人に対し、ドン・アルフォンソは賭けをもちかけるのです。
ドン・アルフォンソの仕掛けた大芝居とも知らず、恋人の出征を信じる姉妹は意気消沈。
ドン・アルフォンソは、次に姉妹の女中、デスピーナ(鵜木絵里)に、協力を求めます。デスピーナはお金次第!?
hayashi_cosi_7313.jpg
大金持ちの異国の青年が現れて、姉妹を口説きます。この青年たち、それぞれフェランドとグリエルモが変装したもの。「変装」は、この作品の重要なテーマ。
hayashi_cosi_7336.jpg
望月と黒田の巧みな芝居に会場も大爆笑。ピアノの河原忠之氏まで、お楽しみ!?
「恋のために死んでしまう」と毒薬を仰いで倒れこんでしまった異国の青年に、姉妹は動揺します。そこへ現れた怪しげな医者は、実はデスピーナの「変装」。
熱烈な愛の告白に、姉妹の陥落も近い・・・。ドン・アルフォンソの勝利!?
そして結婚式を挙げることになりますが、結婚公証人は、またもやデスピーナの「変装」。
そこへ本来の姿に戻ったフェランドとグリエルモが再登場。心変わりを責めますが、ついには仲直り。
hayashi_cosi_7398.jpg
カーテンコール。盛大な拍手をいただきました。

《林 美智子 90分の『コジ』!》。また近いうちに皆さまと出会えますように。
ご来場ありがとうございました。
写真提供:財団法人北九州市芸術文化振興財団◎北九州市立 響ホール

▼北九州市立 響ホールでの公演概要(公演は終了しました)
第2弾 林 美智子 90分の『コジ』!|響シリーズ|公演情報 - 財団法人 北九州市芸術文化振興財団
▼《林 美智子 90分の『コジ』!》公演企画の詳細についてはこちらをご覧ください
メゾ・ソプラノ 林 美智子|アーティストから選ぶ|企画コンサートのご提案 - 二期会21
林 美智子 90分の『コジ』!(詳細PDFファイル)

帆かけ舟

Page Top