卓越した演出手法で、数々のオペラを“現代”に蘇らせる、天才演出家ペーター・コンヴィチュニー。1月22日にオーストリア・グラーツで幕を開けたヴェルディの人気オペラ『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』を見届け、まもなく日本へ。
今月末には東京二期会オペラ劇場『サロメ』の稽古場に姿を見せます。コンヴィチュニーはこれまでに二期会では、モーツァルト『皇帝ティトの慈悲』(2006年)、チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』(2008年)を手掛け話題を呼びました。最近では日本の若手オペラ歌手のためのワークショップにも意欲的です。
楽譜にある音、休符、歌詞ひとつひとつから、人物がおかれた状況、心理状態を読み解き、隙間なく舞台に「その世界」を構築する、コンヴィチュニー・マジック! 世紀末的退廃、堕落、そして究極の耽美と称されるオスカー・ワイルドの小説『サロメ』は、コンヴィチュニーの手によって、2011年TOKYOに現れます。
生きて考える稀代の芸術、コンヴィチュニーの『サロメ』にご期待ください。
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2011年2月公演 R.シュトラウス『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場
<グラーツのオペラ座>について
第二次世界大戦中にも焼失の難を逃れた、ネオロココ様式の美しい劇場。ウィーン国立劇場が有名ですが、グラーツのオペラ座は欧州オペラ界の登竜門として名高く、世界的なオペラ歌手を輩出しています。指揮者カール・ベームの故郷でもあり、グラーツ旧市街は世界遺産に登録されています。
▼Oper Graz 公式ホームページの公演情報
Programm - Oper Graz ~ページ中の「Anschauen」をクリックすると予告ムービーが見られます。
▼こちらはコンヴィチュニー演出『ラ・トラヴィアータ』の舞台写真が見られます。
Galerie - Oper Graz
コンヴィチュニーが演出する...と、世界中の音楽ジャーナリスト、劇場関係者が注目した『ラ・トラヴィアータ』。プレミエ前日はコンヴィチュニーの誕生日だったそう!