2010年04月 アーカイブ

第八回藤沢オペラコンクール結果
第1位にソプラノ谷原めぐみ、第2位にメゾソプラノ小泉詠子

「第八回藤沢オペラコンクール」本選が、去る3月20日藤沢市民会館大ホールで開催され、ソプラノの 谷原めぐみ が第1位および福永賞を受賞しました。
本選ではベッリーニ『清教徒』から「ここであなたの優しい声が」とヴェルディ『オテロ』から「柳の歌」を歌い、その実力を発揮しました。尚、谷原は本年4月より「新国立劇場オペラ研修所」第13期生として新たな研鑽を積んでいます。
また第2位には、やはり若き実力派として注目を集めているメゾ・ソプラノ小泉詠子が選ばれています。
主催者によると今回の応募は21歳から35歳までの140人だったそうです。
tanihara_megumi.jpg 谷原めぐみ  koizumi_eiko.JPG 小泉詠子
そして今回の第1位〜奨励賞を受賞した6名が出演する記念演奏会が、5月29日(土)に藤沢市民会館大ホールで開催されます。
◆第8回藤沢オペラコンクール 記念演奏会
日時:2010年5月29日(土)15時開演
会場:藤沢市民会館大ホール
出演:第1位谷原めぐみ(S)、第2位小泉詠子(MS)、奨励賞田崎尚美(S)、奨励賞金原聡子(S)ほか
ゲスト:樋口達哉(T)、 初鹿野 剛(Br)ほか
主催・お問い合わせ:藤沢市みらい創造財団 芸術文化事業部 0466-28-1135
▼コンクールと記念コンサートの詳細はこちらをご覧ください
藤沢オペラコンクール - 藤沢市みらい創造財団 芸術文化事業部

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Piacenzaに留学中のソプラノ田上知穂
ジャンニポッジコンクール第1位を受賞!

tagami_chiho_3332.jpg2010年1月30日に「千駄ヶ谷スタイルinニューヨーク」で長谷川 忍、高田正人、与那城 敬とともにカーネギーホールデビューを果たした田上知穂。
現在の留学先のイタリアでは、2月17日に行われたGianniPoggi(ジャンニポッジ)コンクールにおいて、Primo premio(1位)を獲得しました。(演奏曲はMa rendi pur contento (V.Bellini)とJe vuex vivre "Romeo et Giuliette" (C.Gounod))
ジャンニポッジとは、マリアカラスを始め、モナコやステファノら、50年代を代表する素晴らしい美声のテノール歌手で、この方がPiacenza(ピアチェンツァ)出身ということで、できたコンクール。
4月8日には受賞コンサートと授賞式が行われました。

「好きなもの、愛するもの、それらに出会い探求し、研究し、噛み砕き、味わい、自分の人生に結び付け自然に人生が豊かになってゆく。この経験はそう思わせてくれました。まだまだ力不足ですが、一つ一つ確実に、丁寧に自信につなげていけたら」と田上は語っています。
tagami_3671_1.jpg
◇現地新聞評◇
4月8日LIBERTÀ新聞より~
ジャンニポッジコンクールは、ピアチェンツァの偉大なるテノール歌手故ジャンニポッジを偲んで始められたコンクールであり、
今年15回目を迎える。一位に輝いたTagamiは、絶対的なる甘美な音色で2曲を熱唱し、観客からは盛大な拍手が送られ、益々の活躍が期待される。
今後は演奏活動の為、9月から12月まで日本に滞在予定。
▼田上知穂のブログはこちら
田上知穂のお先にどうぞ

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ソプラノ吉原圭子、ソウルで音楽劇に出演予定

去る3月にサントリーホール(ブルーローズ)での『パン屋大襲撃』(村上春樹作、望月京作曲、日本初演)において、高い音楽性で好評を博したソプラノ吉原圭子。
今後も注目の公演が続き、6月に韓国(ソウル)にて公演予定の音楽劇「東風~もう一つのシルクロード~半島から」(加藤直脚本・演出)に出演を予定しています。先日、韓国で行われた合同稽古に参加しました。
yoshihara_at_korea_01.JPG
劇場にて韓国人の女優・李知映さん(右)と
公演は6月8日(火)と9日(水)、韓国ソウル市の韓国国立音楽院・礼楽堂です。

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ソプラノ林 正子、ジュネーヴより帰国中

masako_hayashi.jpg東京二期会7月公演『ファウストの劫罰』マルグリート役への出演に向けて気力も充実しているソプラノの林正子。信頼を寄せる演出の大島早紀子とはオペラ以外でも多々共演しており、今回の新制作に出演することを心から楽しみにしているという。
林は現在、4月24日(土)のハクジュホールでのリクライニング・コンサート・シリーズ「ソプラノの日―魅せる歌声、華やかに響く心地よい時間」に出演の為、帰国中。
国内では数々のオペラ出演で絶賛を博すほか、宮崎駿監督作品・アニメ『崖の上のポニョ』で「海のおかあさん」を歌い、その優しくあたたかい歌声も記憶に新しい。近年はジュネーヴを拠点に活躍し、その実力は海外でも認められています。

座り心地の良いゆったりシートで、いま最も旬なソプラノの歌声に包まれながら、至福の時を過ごす贅沢なコンサートはいかがでしょうか。
あなたは聴きますか、それとも眠りますか?
完売間近です!
◆公演予定◆
リクライニング・コンサート・シリーズ − ソプラノの日
2010年4月24日(土)14:00開演(13:30開場)/17:00開演(16:30開場)2回公演
会場:Hakuju Hall(ハクジュホール・渋谷区富ヶ谷)
交通:千代田線「代々木公園駅」または小田急線「代々木八幡駅」より徒歩5分
出演:林 正子(ソプラノ)、石野真穂(ピアノ)
▼演奏予定曲など公演詳細はこちらをご覧ください。
リクライニング・クラシック
第67回 ソプラノの日―魅せる歌声、華やかに響く心地よい時間
- 主催公演|白寿ホール
▼林正子はマルグリート役で出演します。
2010年7月公演「ファウストの劫罰」 - 東京二期会オペラ劇場
▼公式サイト
林正子オフィシャルウェブサイト

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平成22年度 五島記念文化賞贈呈式

2010年4月7日(水)11:00よりセルリアンタワー東急ホテルにおいて、第21回(平成22年度)五島記念文化賞贈呈式が開催され、オペラ部門新人賞を受賞した岡田尚之(テノール)と大沼徹(バリトン)らに賞が贈られました。
20100407gotokinen_014.jpg
賞状を手にする大沼(左)と岡田
岡田尚之は東京二期会公演『ウリッセの帰還』テレーマコ役、『オテロ』カッシオ役で好評を博しました。8日に研修地のドイツ・ミュンヘンへ旅立ちます。
大沼徹は同『ウリッセの帰還』タイトル・ロール、『オテロ』イアーゴ役で存在感を示しました。今年9月には東京二期会『魔笛』にパパゲーノ役で出演後、ドイツ・マイセンにて研修を予定しています。
今後の2人にご期待ください。
▼五島記念文化賞についてはこちらをご覧ください
オペラ部門 顕彰助成の内容 - 五島記念文化財団
▼東京二期会『魔笛』の公演詳細はこちらをご覧ください。
2010年9月公演 W.A.モーツァルト『魔笛』 - 東京二期会オペラ劇場

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速報、メゾソプラノ谷口睦美が平成22年度よんでん文化奨励賞を受賞

進境著しいメゾソプラノの谷口睦美(高知県出身)が芸術文化の振興への貢献を認められ、平成22年度よんでん文化奨励賞を受賞しました。
谷口は『皇帝ティトの慈悲』セストで二期会にデビュー後、『ナクソス島のアリアドネ』『カプリッチョ』『カルメン』などに主役、主要な役で次々に出演して好評を博し、コンサートやリサイタルでも存在感を示している新鋭。
最近では、2010年3月28日の愛知県芸術劇場コンサートホールにて、『ナブッコ』(演奏会形式)フェネーナでも好演した。
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(写真=愛知芸術劇場にて)
右が谷口睦美。左はアビガイッレ役の大岩千穂、中央はナブッコ役の直野 資。
▼よんでん文化奨励賞について
顕彰 - よんでん文化振興財団

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メゾソプラノ庄司祐美、ベートーヴェンハウス(ドイツ・ボン)
室内楽ホールにてリサイタルを開催しました

shoji_yumi.jpgシューマン生誕200年にあたり、メゾソプラノの庄司祐美がベートーヴェンハウス室内楽ホールにてリサイタルを開催しました。ベートーヴェンハウス室内楽ホールは20年前に、ボンのベートーヴェン生家に隣接して新設されたホールで、非常に音響のよいホールとして世界の著名演奏家が演奏することでも知られてています。現地公演評とともにご紹介致します。
  DSC00328.JPG

bonnflyer.jpgリーダーアーベント(リサイタル)
~シューマン生誕200年に~

2010年3月20日(土)20時
ベートーヴェンハウス室内楽ホール
メゾソプラノ:庄司祐美
ピアノ:エリーザベト・フェル
後援:財団法人東京二期会

室内楽ホール:感情を公の場で表すということは日本人には、これまでベートーヴェンハウス室内楽ホールで花束贈呈の際に観察できたほどには、容易なことではない。
庄司祐美(メゾソプラノ)においては、これは幸運にも少々異なっている。彼女はドイツの芸術歌曲への愛から、「シューマン生誕200年に“ベートーヴェン、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームスの歌曲によるリーダーアーベントを開いた。そこで常に彼女は、正しい表現への直観力を伴う、感受性豊かな造形者として自分の気持ちを表明していた。時折、ベートーヴェンの「新しい愛、新しい生命」のような生き生きとした曲において歌詞の明瞭さに欠けたが、シューマンの「重苦しい夕べ」のような非常に劇的な瞬間は、そのようなことも忘れさせた。そこで庄司はいとも容易く彼女のメゾソプラノの低音を聞かせた。
「暗い雲は」をエリーサベト・フェルはさらにピアノですばらしく描いた。シューマンの民謡的な素朴な「鍛冶屋の歌」は「孤独」を浮かび上がらせた。そこでフェルは減らされた和音で背景を描き、それはブラームスの、生命にかかわる「まどろみはいよいよ浅く」でも同様だった。(トーマス・キルヒホフ) 2010年3月24日、General Anzeiger Bonn紙
▼ベートーヴェンハウス室内楽ホール
Chamber Music Hall of the Beethoven-Hauses Bonn
(英語版)

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