2010年03月25日のエントリー

神奈川県民ホール35周年記念『ラ・ボエーム』公演迫る

クリスマス・イブの晩、詩人ロドルフォとお針子ミミはひと目で恋に落ちる。不治の病で余命僅かなミミと夢と希望をもって生きる芸術家仲間たちとの友愛…。
『蝶々夫人』『トゥーランドット』『マノン・レスコー』など数々の傑作を残したイタリアオペラ界の天才プッチーニの限りなく美しい旋律が、終幕のミミの死というクライマックスへ向けて、雄弁に物語る。
 
08年より神奈川県民ホール・びわ湖ホール、東京二期会の協力により好評を博している共同主催オペラ。08年『ばらの騎士』09年『トゥーランドット』に続き、2010年はプッチーニ作曲『ラ・ボエーム』が話題を呼んでいます。
3月13日、14日には、2ヶ月近く稽古を積み重ね素晴らしいアンサンブルで聴衆を魅了したびわ湖公演も晴れやかに幕を閉じ、いよいよ今週末にはさらに練り上げられた神奈川公演が幕を開けます。
今回のプロダクションは、ベルリン・コーミッシェ・オーパーの総支配人を務めるアンドレアス・ホモキが08年4月にベルリンで初演し現在も再演している人気作。パリにボヘミアンとして暮らす若き芸術家の卵たち(詩人ロドルフォ、画家マルチェッロ、音楽家ショナール、哲学者コッリーネ)の鮮やかな青春を寸分の隙もない臨場感で描ききった傑作です。流麗な音楽と一体化した活き活きと洗練された舞台をぜひ多くの皆様に体感して頂ければ幸いです。
桜の開花もはじまった週末、少し足を延ばして、海の見える山下公園や中華街にも近い神奈川県民ホールで、オペラの魅力にふれて頂ければと願いつつ、スタッフ、キャスト一同、ご来場をお待ち致しております。

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ミミ:澤畑恵美(左)、ロドルフォ:望月哲也
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マルチェッロ:宮本益光(右)

(写真提供:びわ湖ホール)

◆公演情報◆
≪びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作オペラ・東京二期会共催≫
G.プッチーニ作曲『ラ・ボエーム』<神奈川公演>
日時:2010年3月27日(土)・28日(日) 両日とも14:00開演(13:15開場)
会場:神奈川県民ホール 大ホール
指揮:沼尻竜典(びわ湖ホール芸術監督)
演出:アンドレアス・ホモキ(ベルリン・コーミッシェ・オーパー総支配人・首席演出家)
▼キャスト表などの公演詳細はこちらをご覧ください
神奈川県民ホールWebサイト
▼チケットのお求めはこちらから
26日(金)15:00まで電話予約受付=二期会チケットセンター 03-3796-1831
(当日券つきましては神奈川県民ホールにお問合せください)

☆『ラ・ボエーム』出演者のブログから☆
【ロドルフォ役 志田雄啓】 テノール歌手 志田雄啓 の 音楽日記 より
「(ニューヨーク留学から帰国して初の大役に)非常に実りある毎日を送っております。今回演出家の希望で、髭を剃り落とし、髪の毛を染めました。髭を剃ったことは今まで何度かあったのですが、髪の毛を染めたのは生まれて初めてで、もう街中ですれ違ってもだれも気付いてくれないかもしれません。…」
 
【ムゼッタ役 臼木あい】 Soprano Ai's Diary より
「ホモキ氏の演技指導はとにかく細かくて熱かった・・・。一切妥協を許さず、全ての動きに理由があって、歌手として演技者として、ものすごく勉強になりました
ミニスカートのド派手ファッションで登場するムゼッタにご注目下さい」
【ロドルフォ役 望月哲也】 テノール望月哲也のブログ より
「神奈川公演ではオケが神奈川フィル、そして児童合唱が神奈川県立弥栄高校の合唱団へと変わります。同じプロダクションで、オケや合唱が変わるというのも、日本では珍しい事です。神奈川県民ホールは舞台から見るとNHKホールと同じような作りになっています。(声も芝居も)ベストを尽くすのみです。早く歌いたい!」
【マルチェッロ役 宮本益光】 極楽 音楽日記 より
「神奈川県民ホールでの「ラ・ボエーム」、ぜひとも大勢の方に観て頂きたい、今年、一押しの公演です。オペラ初心者にもうってつけの演目ですし、上級者にとっても刺激の強いホモキ氏の演出となっています。衣裳も道具もすべて同じものをベルリンからもって来ました。神奈川県民ホールに会いに来てくださいね。」

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