2008年06月13日のエントリー

『ナクソス島のアリアドネ』稽古場から

しとしと雨降りが多い6月ですが、稽古場にはカラッと晴れたナクソス島のビーチが出現。キャストたちは、思い思いにストレッチをしたり、楽譜を確認したり、久しぶりの共演となる顔ぶれもあって、よい雰囲気の中、稽古が進められています。
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『ナクソス島のアリアドネ』は、“劇中劇”が鍵となる設定ですから、出演する歌手たちは、オペラの中では“役者”を演じます。さらに、劇中の“劇”が始まる前の場面では、“演じていない役者”を演じるわけです。何だか鏡の中の鏡、みたいです。
R.Straussは、作曲家、指揮者として、歌劇場に日常的に出入りしていました。気位の高い女優や、プリマドンナ、テノール歌手・・・戯画化しつつ本音も交え、「ナクソス島のアリアドネ」が書かれました。寓意、洞察、暗示、裏にも表にも仕掛けがあり、鵜山氏の緻密な演出が注目されます。指揮者のラルフ・ワイケルト氏も稽古場に姿を見せました。いよいよ公演に向け、期待が高まります。(担A.M)
P6070031.JPG エコー(妖精たち)
P6070053.JPG 犬の縫いぐるみの登場シーンは?
zerb.jpg ツェルビネッタはパラソルの下・・・
『ナクソス島のアリアドネ』公演情報 - 東京二期会オペラ劇場

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